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  • 苦味も辛味も知る者はなくへの応援コメント

    通りすがりの歴オタです。ずいぶん前にフォローさせていただいて、今日ようやく読みました。読み応えしかない大変素晴らしい作品でした!
    16世紀ヨーロッパ側の事情については多少の勉強をしてきたのですが、新大陸側の状況についてはまだまだ不勉強でしたので、まるで現場にいるかのようにラス・カサスの苦悩と現実を追体験させていただいて、僥倖でした。
    まず知識の積み重ねという下地がないと思いつきもできない歴史ものを、読みやすくわかりやすい文章で嚙み砕いてお書きになられている点でも尊敬です。
    どうもありがとうございました。

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございます。
    実のところ、私もこの時期の歴史に詳しいわけではなく、本作を書くにあたっては都度調べ物をしながらの進行でした……なので公開後、詳しい方にコメントをいただいて、感謝しつつも冷汗をかいたりしております。
    私自身、調べるうちに当時の状況に圧倒されてしまって「この話を自分が書いてしまって本当にいいんだろうか……」とずいぶん悩んだのですが、温かいお言葉をいただきまして安堵しております。
    あらためまして、読了ありがとうございました!

  • 朝の聖句は虚しく響きへの応援コメント

    現代人感覚では良識的・穏健に見える主人公のひと言が、妥協・逃避としての改宗を露呈させてクリティカルヒットになったのが興味深いです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    現代人の感覚と古い時代の感覚の違いが、多少なりとも反映できていたとしたら幸いです。
    Twitterでのご紹介もありがとうございました。

  • 飢えた獣の騒ぐ夜への応援コメント

    立場が逆なら貴方は悪魔に忠誠を誓うのですか?
    …と思わずにいられないですね。日本でも島原の乱を思い出せば、生死を超越した価値観が宗教には付き物だと判ってしまう。現代人には狂気でも、当時は至って普通の考え方だったのでしょう。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    多くの宗教は、個の生命を超えたところにあるものの存在を説きますが、現代では忘れられかけている世界観でもありますね……古い時代の記録に触れていると、それが良いことなのかそうでないのか、複雑な気持ちになることが多々あります。


  • 編集済

    苦味も辛味も知る者はなくへの応援コメント

    歴史を題材にとっているだけに胸のすくような結末も鮮やかな解決も望みえないのですが、それでも忘れ去られ消されていった味覚と文化、時を同じくして潰えていった理想とに思いをはせる、この短編のもつ確かな骨組みに敬意を覚えます。

    彼らの目指した理想への戦いは、カーカーアトルの味が砂糖の甘味に押し流された今も、形を変えて続いているのだなあ、とも。

    近いうちに機会があれば、原典ともいうべき「インディアスの破壊に関する簡潔な報告」と、パースペクティブを近しいところに持つ名著「ジャガーになった男」を読み返したくなりました。

    作者からの返信

    ありがとうございます。本作は元々他サイトで昨年の初春頃に公開したものですが、公開当初は「本当にこれでいいのだろうか」と延々悩んで、公開後も数日コメント欄を見に行けなかった覚えがあります。書いている間は力不足ばかりを感じておりましたが、それでもなにかしら伝わるものがあったとすれば、とても幸いです。

    実のところこの時代については元々詳しかったわけではないので、「ジャガーになった男」のタイトルは初めて知ったのですが、機会がありましたら読んでみたいと思います。

    また、Twitterでの言及も大変感謝しております。ありがとうございました。

  • 朝の聖句は虚しく響きへの応援コメント

    信仰を強要することでしか命を守ることができないのなら、宣教という活動に何の意味があるのか――そう考えてしまいそうですね。

    真摯に向き合えば向き合うほど、これはこのような状況に置かれた聖職者にとっては辛いジレンマだと思います。さて、どうなってしまうのか……

    作者からの返信

    真摯であればあるほど辛いのだろうと思いつつ、何も感じない人は何も感じないのかもしれない、とも思います。この時代には何も疑問を持たない人もいた……というよりそういう人々の方が多かったのでしょうが、その中で疑問やジレンマを抱くに至った彼の方の「強さ」には、心から敬意を抱きます。

  • 飢えた獣の騒ぐ夜への応援コメント

    web小説でラス・カサスを扱った話を読めるとはまことに驚きです。
    現代にも通じる問いかけを含んテーマ、どのように綴られるのかしばし物語を追わせていただきます。読み応えある作品をありがとうございます。

    作者からの返信

    返信遅くなりまして申し訳ありません。このたびは本作に目を留めていただきありがとうございました。
    近況ノートでも書きましたが、本作は元々「チョコレート」を含む三題噺のコンテストに向けて書き始めたところ、予想以上の重い歴史と向き合うことになり、色々と迷いながら書き上げたものです。現実に起きたことがらに対して、書き手の力不足や至らなさを感じることばかりでしたが、少しでも期待に応えられたとしたら幸いです。