TRPGプレイヤーの頭の中

とても貴重なTRPGのプレイヤーにスポットライトを当てた作品。
セッションの内容は主人公あやのの「心象風景」として語られている。

目に見える風景、聞こえてくる音、踏みしめる大地の感触、まるで本当に異世界に降り立ち冒険しているかのように感じるが、全部あやのの頭の中の妄想!

TRPGのプレイヤーは多かれ少なかれ、みんなプレイ中に自分のPCの物語を頭の中で再生しているけど、あやのはこれが非常に強くセッションの内容を編集して脳内上映することでPCの体験を自分が追体験しているレベルのように感じる。

TRPGを通じて今まで体験できなかったことを体験し、その体験を下地に成長する。しっかりドラマがある良作。

また、あやのの心象風景から卓の外でどんなやり取りがなされていたかを想像する事もでき、一粒で2度美味しい。
(みんな映画見てるときとか、それを仮想のセッションに置き換えて卓の外の想像とかするよね?ね?)