第4話

 後退りかけたあやのは、閉じた扉に背を押し止められる。


 赤竜は動かない。身体に比すれば小さくも思える眼は閉じられ、闖入者の存在に気付いた様子はない。外で追いかけまわしてきた歪な獣のような、呪いの気配も感じない。


 差し迫った危険がないと解ると、あやのは竜から目を放すことができないでいる自分に気付いた。あの竜は、本物だろうか。もっと近くで。あやのは引き寄せられるように立ち上がり、そろそろと歩み寄っていく。


 近づくにつれ、竜がただ眠っているだけではないことも解った。赤竜は酷く傷ついている。かつて堅牢そのものだったはずの生来の鎧は、いまやあちらで欠けこちらでひび割れ、激闘の痕跡に彩られている。分厚い飛膜も大きく引き裂け、もはや巨体を宙に持ち上げることは叶いそうもない。まさしく満身創痍の様相だ。


 あまつさえ、前腕の間の、人間で言うならば胸に等しい位置には、鱗の隙間に一本の剣がねじ込まれている。時折鼻先から吐息を吹かせ、肩を上下させていなければ、死んでいると見紛うたかもしれない。


 あちこち傷口からは血が滴っているというのに、生臭い鉄の臭いはしてこない。竜の血液は、どうしてか空気に触れた途端に燃え上がり、石畳にたどり着く前に火の粉となって瞬き消えていってしまうのだ。


 なにもかもが非現実的な光景に目を奪われながら歩くうち、あやのは竜に手の届く距離にまで迫っていた。


 寄れば寄るほど赤竜は巨大だ。胸部の鱗は一枚一枚が、それだけであやのを覆い隠せるほどの面積がある。そっと鱗に手を添えると、ごつごつとした硬い感触が返ってくる。


 いる。数えきれないほどの物語の中で、決まって重要な役割を持っていた幻想が、今目の前にいる。背筋が震え、だが突き刺さった剣を目の前で見ると、その痛ましさがあやのの胸までも貫いた。気付けばあやのは、剣の柄を握っていた。どうしてそうしたのか、あやの自身にもわからないまま。とにかく、この竜を傷つける棘をひとつでも払ってやりたかった。


 剣はあやのの頭ほどの高さで、その鱗と鱗のわずかな隙間に突き立てられていた。片手で握って振るう長剣だ。皮肉にも円形の柄頭には、翼を広げた竜の姿が彫り込まれている。古いものなのだろう、よく見ればあちこちに錆が浮いている。


 果たしてどんな人物がこれを振るっていたのだろう。常勝無敗の英雄だろうか。あるいは誓約を立てた騎士か。空想しながら、柄を握った手に力を籠める。だがいざ引き抜こうとすると、剣はどれほど体重をかけても、抜けるどころか、ほんのわずかにでも動こうとする気配さえ見せない。鋼鉄の刃が鱗と肉に深々と食い込み、固定されてしまっている。


 ひとしきり踏ん張ってみたところで結果は変わらず、あやのは手を放して肩を落とした。どうすればいいのだろう。もっと背の高い、例えば麻由香だったら、踏ん張って引き抜くこともできたのだろうか。非力さに打ちひしがれるあやのの頭を、剣の柄が叩いた。


「いたっ……え?」


 剣がひとりでに動くはずがない。動いているのは、刺さっている赤竜の身体の方だ。


「きゃっ! わ、わわっ!」


 それまで脱力しきっていた前脚が持ち上がり、慌てて離れたあやのがつい一瞬前までいたその場所を踏みつける。泡を食ったあやのが、荒れた石畳に蹴躓きながら慌てて離れると、赤竜は前脚を床が抜けんばかりに踏ん張り、いよいよ巨体を支え起こそうとする。


「大きい……」


 とっくに判っていたはずの事実が、実態をもって立ち上がる。身を起こした竜は、いっそう巨大な影となって、あやのの前に君臨した。横たわっていた首が持ち上がれば、頭に生えた角の頂は、大聖堂の高い天井にも届きそうに見える。翼は外壁の残骸に擦れ、今にも建物を崩落させてしまいそうだ。


 それでもあやのは逃げ出さなかった。逃げ出せなかった。死に掛けに思えていたはずの赤竜の威容から、目を放すことができなかった。


 眼が開いた。まぶたの下からつるりとした眼球が姿を現し、縦に裂けた瞳孔があやのを捉える。目があったかと思った途端、赤竜が息を吸い込み、顔を上げる。まずい。そう直感したが、逃げる暇はなかった。


 空気が爆発する。あやのが上げる悲鳴は、叩きつけられた振動と風圧がすべてを掻き消してしまう。大気が揺すぶられ、建物が震える。崩れかけの天井から埃や破片が降り注ぐが、耳を塞ぐので精いっぱいだ。竜の恐るべき咆哮は脳さえも揺らし、真正面で浴びたあやのはその場にへたり込む。


 怒号を轟かせた赤竜は口を閉じ、喉の奥から岩を転がすような低い音を立てながら、目の前の小さな影を睨みつける。怒っているんだ。あやのは直感した。自分が赤竜を傷つけようとしていたと、勘違いされているかもしれない。そうでなくても、刺さった剣に触ったのがよくなかったのは間違いない。瞬きの間に食い殺されるかもしれないという恐怖ではなく、自らの行いが誤解を与えたかもしれないことに、顔から血の気が引いていく。思わずあやのは、両手を前に突き出して手のひらを赤竜に向けた。


「ま、待ってください! あなたを傷つけるつもりはないんです!」


 敵対するつもりも、害を与えるつもりもない。自分の言葉もほとんど聞こえなかったが、構わずにあやのは訴える。赤竜が口を開く。やはりだめなのか。あやのは目を瞑った。降り注いだのは、再びの咆哮でも無情な顎でもなかった。


『人の子よ、疾く去るがよい』


 言葉だ。竜の太い喉からごろごろと転がった低い唸り声は、確かに言葉としてあやのの耳に届いた。


「喋った……? あの、言葉がわかるんですか!」


 竜の眼は獣のそれに相違ないが、あやのを見る眼差しには、確かな知性の輝きが宿っている。気高く、誇り高い眼差しだ。


『未だ我が身は我のものだ、人の子の言葉を解さぬほど耄碌してはおらぬ。そして、そうである間にこの地を離れよ、人の子。あるいは、我が首を所望するというのならば、喜んで返り討ちにしてくれようが』


「そんなこと考えていません!」


 全力で首を振りながら、内心でほうと胸を撫でおろす。怒っているには違いなさそうだが、話が通じないわけではないようだ。いや、言葉が通じているのだ。竜と会話している。自然と口角が上がっていく。頬に熱が籠る。高揚は腰が抜けていたことさえ忘れさせ、あやのは跳ねるように立ち上がった。


「私は、剣を抜こうとしただけだったんです。だってその、あなたが死んでしまいそうだったから」


『早晩そうなるだろう。我は死に、我ではなくなる。虚ろの呪いが我が身を食らいつくし、我が身は災いを振りまく忌まわしきものとなる。故に、去れと言っているのだ。余計な手出しをして、貴様の血で我が末期を穢させるな』


「虚ろ……? あの、どういうことですか? 虚ろって言うのはいったいなんですか?」


『虚ろがなにか、だと? 未だこれほど無知なる人の子がいようとは。虚ろを知らぬと言うのか』


 ふん、と漏れた鼻息ひとつで、あやのの身体は転がっていきそうになる。


「すみません……でも、ここへは来たばかりで、なにもわからなくて」


『いまや僻地に芽生えたばかりの若葉とて、虚ろを知らぬものはおるまい』


「なら、教えてください。虚ろってなんですか。いったいあなたの身に、なにが起きているんですか」


『無知なるものよ、我の終焉を妨げた人の子に、教えを授けてやらねばならぬ道理がどうしてあろうか!』


 赤竜は声を荒げたが、あやのは半歩たりとも退こうとはしなかった。もうこの竜が、いたずらに自分を傷つけるつもりがないことは判っている。ただ大声で驚かせて、追い払おうとしているだけだ。どういう理由か、自分に害が及ばないために。あやのは一歩を踏み出して見せる。


「眠りを妨げたことは謝ります。けれど、理由も知らずに傷ついたあなたを見捨てられるはずがありません! 私にいなくなれというなら、せめてなにがあったのか、教えてくれるまで一歩も動きませんから!」


 精一杯の気迫を込めて、あやのは赤竜を睨みつける。赤竜もあやのを睨んだが、もうどれほども怖いとは感じない。風も草も木々も押し黙り、聖堂跡での人と竜の睨み合いを固唾を飲んで見守っているようだった。微かに雲が動き、うっすらと光が差し込み始める。


『強情な奴め』


 大地が揺れた。危うく尻もちをつきそうになるのを、辛うじて堪えた。赤竜が、へたり込むように地面に身体を下ろしている。


『よかろう。だが一度しか話さぬぞ、人の子よ』


「構いません。それから、私の名前はあやのです」


 あやのが唇を尖らせると、また生暖かい吐息が吹き付ける。ため息をつかれた。それからひどく億劫そうな様子で、竜は語り始める。虚ろ。この世界に蔓延する崩壊の影について。


『虚ろは、呪われた黒騎士が広げる災厄だ。バックランドを蝕む呪詛だ。日ごと力を増す滅びだ』


 幼子に言い聞かせるような口ぶりで、赤竜は語る。東からにじり寄った影の話を。


 すべてはひとりの呪われた騎士から始まった。地の底の闇を練り上げてできた漆黒の鎧に、襤褸切れを纏った黒衣の騎士。黒馬を駆る騎士が東の街に姿を見せるようになったのが始まりだった。


 最初に毒牙にかけられたのは獣たちだ。黒い呪いを身に宿した獣たちは、血走った赤い目に映るものすべてに襲い掛かる魔物に姿を変えた。狂った獣は次第に数を増やし、力を増した呪いは土地にまで蔓延りだす。草花は枯れ、樹木は捻じれ狂い、生きとし生けるものすべてが脅かされた。呪いは村を、街を、大地を飲み込んでいき、土地に暮らしていた人々もまた蝕まれた。


 ある呪い師が告げる。あれは虚ろだと。世界を飲み込み、虚無に返そうとする忌まわしき呪いだと。


 黒騎士が拡げる虚ろの呪いは日増しに力を強め、穢された魔物たちは今やバックランドで一番の軍勢になりつつある。虚ろに対抗できる人々も残り少ない。そして虚ろはいよいよ、この世界で最も強い力を持つ竜たちをも蝕んでいく。


 あやのは確信した。さっきの騎士だ。あれこそがこの世界を蝕む呪いを広める、虚ろの黒騎士。辰巳が話していた、バックランドを脅かす脅威なのだ。


『幾日前か、我がねぐらにも黒騎士が現れた。辛うじて退けたが、奴め、我に呪いを残していきおった。鱗の下で虚ろが脈打つのを今も感じている。刻一刻と強まる鼓動が心臓を飲み込んだ時、我もまた虚ろに堕ちるであろう』


「そんな、どうにかならないんですか。胸の剣は黒騎士のものですか? だったらそれを抜けば」


『否。これはもっと古いものだ。呪いとは関係のない、古い過ちの戒めだ。呪いはもっと深く、身体の芯を蝕んでいる。我が滅びは定められた』


 一部の隙もなく言い切られ、あやのは顔を俯かせる。世界を救ってくれと頼まれたのに、世界を脅かす呪いに蝕まれている相手を前に、手を差し伸べることも出来ないなんて。これでは、なんのためにバックランドにやってきたのかわからない。


 唇を噛みしめるあやのになにを思ったか、竜は、ふむ、とひとつ鼻息を漏らす。


『そうだな……ひとつ、虚ろに堕ちぬ手立てがないわけではない』


「本当ですか!」


 顔を上げると、頭まで地に伏せた赤竜が、片目であやのを見つめていた。


『我が命の終焉は避け得ぬが、我が血と魂が虚ろに穢されることはなくなる。我が竜騎士が見つかればな』


「竜騎士……?」


『それも知らぬか。竜騎士は、お主ら人の子の中から現れる。人の子は矮小だが、時として我ら竜をも瞠目させる力を持つものがいる。力と、清廉な魂を持つ人の子を見い出した時、我らはそのものに挑む。そしてその手にかかって命を落としたならば、我らは我らの血と力を、そのものに分け与える。大いなる母より授かりし祝福を、分け与えるのだ。竜の生涯のうち、ただひとり認めた騎士に敬意を表して』


 そして、竜の力と魂は、竜騎士の血の中で生き続けるのだという。


 竜たちはこの地上で最も強い生き物だ。時の尺度も人間とは大きく異なる。何千万回と繰り返し沈む太陽、同じ数だけ昇る月と共に、バックランドの地に君臨し続ける。時に人々を導く賢者として、時に荒れ狂う災いとして姿を現し、果てしない生涯の終わりに、たったひとりの騎士に討たれることを望むのだ。


『竜騎士との契約は、不可侵の約束事、最も古い魔法だ。その死が騎士にもたらされたものであるなら、虚ろはそれ以上我を蝕むことは出来ない。我が死と誇りは守られよう』


 感嘆が口から零れ落ちる。


「つまり竜騎士が見つかれば、あなたは虚ろに脅かされずに済むんですよね」


『さよう』


 あやのは上目遣いに竜の、あるのかもよくわからない表情を窺う。


「なら、私がその騎士を探し出してみせます!」


 竜は顔を上げてあやのを見た。


「きっと、あなたに認められる力を持つ騎士を探してみせます。あなたを助けられないのは残念ですけど、それで虚ろとやらに飲み込まれるのを阻止できるなら」


 竜に認められる騎士を探す旅。あるいはその竜騎士こそ、世界を虚ろで呪う騎士を倒す英雄かもしれない。その介添え役になれるとしたら。それは、きっと胸躍る冒険になるに違いない。


 そう意気込むあやのを、竜は笑った。山の頂から吹き上がる灼熱のような笑い声だった。


『異なことを言う。それで、我の前に騎士を連れて戻るのは、お前の子か? あるいは孫か? 我には瞬きほどの時間も残されていないというのに、我が騎士に見合うものが現れるまで待てるはずがあろうか。ましてや、いまや影に日向に虚ろの呪いが跋扈するこの地で、貴様が果たしていくつの夜を越えられようか』


「そ、それはそうですけど……」


 外で追いかけまわしてきた魔物を思い出すと背筋が震える。確かに、あんなものが蔓延る世界にこのまま踏み出したところで、一晩だって生き延びられる気がしない。


「でも、でもそれじゃあ、あなたはこのまま」


『虚ろの呪いに蝕まれ、醜悪な魔物となって恥辱の道を歩むか……だがそうだな。どうせ取り上げられる命ならば、貴様に賭けてみる手もあるかもしれん』


「本当ですか!」


『あるいは、呪いを阻む千載一遇の機会やもしれぬ。貴様が我が騎士に相応しいのならば』


 あやのは首を傾げた。なにか赤竜が妙なことを口走ったような気がして。


「えっと、今なんて」


『決して飛べぬよう翼を破り、この人の子の住まわぬ僻地で死を迎え、虚ろに飲まれどもせめて孤独を貫くつもりであったが、気が変わった』


 竜が地に足をつくたび、あやのの身体が上下に揺れる。影が落ちる。赤竜は、四つ足をついて再び立ち上がった。


『お主は無知だが、愚かではない。他者に向ける慈しみと、我に歯向かう気概とを備えている。強情さもな。これもまた、大いなる母の導きであろう』


「それって、私を竜騎士にしてくれるってことですか!」


 あり得ないと思っていた展開に上げた歓喜の声は、悲鳴にも似ていた。


『勘違いをするな。あくまで貴様にその資格があるか試してやる、そう言っているだけだ。我が貴様に賭けるように、貴様もその命を賭け、貴様の力を証明してみせよ。それが叶わなければ貴様は死に、我も屈辱の滅びを迎えるだろう』


 あやのは息を呑みこんだ。


 竜によって科せられる、命を賭けた試練。どこまでも物語的で、果てしなく誇り高いその響きに背筋を振るわせる。その震えを怯えと受け止めたか、顔を寄せてきた竜の眼差しは、やけに挑発的なものだった。


『さあ、どうする。矮小なる人の子よ』


 これが選択だ。選択肢は示された。この竜を殺し、竜騎士の力と、そしてそれに伴うであろう宿命を受け入れるか。それとも、背を向けて逃げ出して、傍観者のままでいることを選ぶか。息を呑みこむ。自分で決めるのだ。主人公になるか、否か。


「……決まっています」


 初めから迷いなどなかった。声を震わせないようにするのに必死だったが、自分で思っていたよりもはっきりとした声だった。


「正直に言えば、自信はありませんが……でも与えられた機会に怯えて逃げ出すような、そんな物語にはしたくありません。私に託してくれようとしたあなたを、侮辱することにもなってしまいますから。だから私が、あなたの竜騎士になります。あなたを虚ろに飲み込ませたりしません」


 あやのは選択した。これがきっと、自分の物語の始まりなのだと信じて。


『よかろう、人の子よ。いや、アヤノといったか。あとはお主の力が我に届くのか、見せてみるがよい』


「はい! あの、それでどうすれば」


『今こそ我は貴様に挑もうぞ、アヤノ! これが我が最期の煌めきとなるか、無謀な人の子の末期となるか、天と大いなる母だけが見届けよう!』


 竜が翼を広げる。前脚を持ち上げた。両の前脚を。残った大聖堂の壁や天井を崩しながら、あやのの遥か頭上で、竜は首をもたげた。


 まずい。無数の羽虫が這い上がってあやのの全身が総毛立つ。決して歯向かってはいけない相手が、目の前に立っている。人間の力など到底及ぶはずのない圧倒的な暴力が、今まさに拳を振りかざし、あやのを叩き潰そうとしている。本能が逃げろと叫んでいる。さもなければ、物語はここで終わる。


 あやのはその声に逆らわず駆け出した。荒れた大聖堂を駆け抜け、大扉から飛び出て、転がるように壁に身を隠す。


『我が名はグロスラッハ! お主が我が竜騎士たり得るか、試してくれよう!』


 大地が震えた。大聖堂の入り口から熱風が吹き出し、追いかけるように灼熱の炎が溢れ出た。

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