『冬尽くす』

 今となっては、もう昔の事になりましょう。

 かつて、『未言みこと』という概念を産み出した人がおりました。

 未言とは、未だ言葉としてなかった物事に宛がわれた言葉のいまだ。

 彼人は、未言に携わる者達を『未言屋』と呼んでおりました。

 そして今。未言屋を継ぐ伝承者がいました。


・・・・・・


 白い生地に朝顔の咲いた浴衣の裾をひらひらとそよがせて、その女性は東京は神田の蝉時雨の降る中を歩いていました。

 顎を伝う汗を手の甲で拭い、ほぅ、と息吐く様はとても気怠げで、浴衣を締める生成りの帯が結んだ蝶々も心なしかくったりとしています。

 彼女はスマートファンと街並みを見比べながら、時折雑居ビルの名前を探してきょろきょろと壁を見上げています。やがて、目的のビルを見つけて、かつかつ、と階段で下駄の歯を鳴らしながら登っていきました。

「何回来ても迷子になる……」

 げんなりとした声で、彼女は不平を漏らしますが、それはこのビルが見つかり難いというよりは、建物がひしめいた都会に彼女が慣れていないことと、そもそも彼女が道を覚えられない極度の方向音痴なことが原因なので、なんともしょうがないことなのです。

 なので、自業自得でどこにもやり場のない文句は取り合う必要もなく、そもそもそれを取り合ってくれる人もおらず、彼女は呟きを汗と一緒にぽたりと床に落とすしかできません。

 三階まで上がった彼女は、金属製の扉が並んでいる一つをノックして、待ちに入ります。

 数秒して、中から男の人の声が返って来て、ばたばたと足音が近づいてきます。

 がちゃりと扉が開いた奥に、人の良さそうな小太りの中年が現れました。

「お疲れ様です、紫月ゆづき先生。ていうか、そこ、インターフォンあるじゃないですか」

 可笑しそうに表情を緩ませる彼の視線を、紫月と呼ばれた彼女が追うと、確かに白いインターフォンのボタンがしっかりとありました。

「あー……暑くて」

「本当に先生は夏に弱いですね。さ、入ってください。冷房効いてますよ」

「はーい。冷房は冷房できらいなんですよー」

 紫月は彼に招かれるままに扉の中にするりと入り、肌に触れる人工の冷気に嫌そうに眉を寄せました。それでも浴衣の中に籠った熱に体が火照っているので、生成りの帯に挿した扇子を開いて、胸元へ風を送り始めます。

「あの、先生。一応、ボク、男なんですけど」

「見ないでくださいな。エチケットです」

 黒い扇子に座る兎を真似たような無邪気な笑顔で理不尽を押し付けて、紫月は彼の苦情を聞き流しています。

 紫月は部屋の中に用意されていた椅子に腰かけ、浴衣の袖を手繰って腕を露わにして、トレニアにぴたりとくっつけました。ひんやりとした板の感触に、紫月は頬を緩めます。

「じゃー、岡本さん、始めましょうか」

「ほんと、マイペースですねー」

 紫月の捉え所のない態度に、岡本と呼ばれた彼は苦笑しつつも、慣れたものなのでてきぱきと資料を鞄から取り出しました。

「猫は気侭で自由なのですよー」

 紫月は悪びれもなく、自分は人の理屈にも常識にも縛られないでいられる生き物だと言い張るのです。

 それでも、仕事は仕事ですので、岡本が出してくれた資料を手に取ると、紫月はパラパラと中身を読み込んで行くのです。

「お、ついに冬尽ふゆつくすを出しますか」

「ええ。次のイベントで中核にしていこうと。人気もある未言ですし、奈月先生も未言の格が高いと上げた八つの未言の一つですから」

 未言。それは未だことばにあらざる。

 かつて未言屋店主と名乗った人物を中心にして創られた造語群であり、それまでも世界に確かに存在していたのに、それまで言葉として表現されていなかったものへ与えられた言葉達。

 そして岡本は、その未言をモチーフにしたソーシャルゲームの開発と企画を担う人物なのです。

 対して、紫月は未言屋宗主として、未言屋店主の創作した未言のそのままを保全し伝えていく、謂わば正しい未言を判別するのを使命としています。

 他の多くの作者がそうしたように、岡本も未言を扱うに際して、その監修を紫月に依頼しているのです。

あやかすと上光かみみつは最初からガチャに入ってましたし、天外あまとは一周年記念で出したのでしたね。このイベントは……次の冬にやるんですね」

「ええ。未繋みづなしはラストシナリオで出しますけど、そろそろもう一つ出していいかなって思いました」

真統ますべしとメモリグランドは取っておくんです?」

「ですね。新規登録の人数推移で判断しますが、来年の春か、もしくは秋のてこ入れで使うつもりです」

 冬尽くす、妖す、上光、天外、未繋し、暮れ炉、真統し、メモリグランド。これらは未言屋店主本人が、未言でも強大な言霊を持つと明言していた未言達です。

 未言屋店主が、未言を魔法とか言霊の妖怪とかとして小説で出した時、これら八つは須らく、他の未言よりも強力な存在として描かれていたのです。

 ですから、岡本がプロヂュースしているソーシャルゲームでも、これらの未言は性能が突出して高い優秀なキャラとしてデザインされています。

「で、イベントのテーマは、冬と夏、ですか。いいですね。わたし、冬と夏が一緒に並ぶの好きですよ。夏の庭と冬の庭とか」

 紫月はグリム童話の初版に収録されていて、あの有名な美女と野獣の原典とも言われる物語を口にしてして、うっとりと頬に手を当てました。

「そうです。夏と冬が同時に存在してせめぎ合う異変の中で、プレイヤーは正しい季節である冬を勝ち取るために努力するというシナリオです」

「なるほどですねー。んー」

 紫月は岡本の説明を聞きながら、資料のあるページに目を落としたまま、何やら不穏な音で喉を鳴らしています。

「せ、先生? なにか問題でも?」

 いつもこんな雰囲気の後には、未言屋宗主としての紫月の指摘が入ることを良く知っている岡本は、ハンカチで冷や汗を拭き取ります。

「いや、これ、本来は冬なんですよね? 冬尽くすが夏触なつふるに負ける要素がないっていうか、瞬殺だなと思いまして」

「はい?」

 紫月がしれっと、冬尽くすが強すぎて、夏の未言としてイベントのボスに挙げられていた夏触るには荷が勝ち過ぎると言ってので、岡本は意味のない声を漏らすしかありませんでした。

「冬尽くすを相手にするなら、せめて夏触ると夏布なつしくと夏重なつかさむが揃ってて、季節は晩春から夏、初秋じゃないと」

「えと、先生、理由をお聞きしても?」

 幾ら冬尽くすが強力だと言われているのを知っていても、まさかちょうど対義語になる夏触るが相手もならないと言われて、岡本は説明を求めます。

 紫月も未言屋店主も、理由なく未言の能力に上下は付けません。それが淀みなく、勝負にならないというには、未言の意義に由来した説明があり、それはゲームの整合性のために彼が知らなければならないことなのです。

「そもそも、冬って入る未言って、冬尽くすと冬咲ふゆさくだけじゃないですか。それで、冬咲くは、春吹はるぶく、夏散なつちる、秋降あきふるの四季の移り変わり未言の一つなので、除外しますね? これらは正確には土用の未言なのです」

 土用とは、本来は季節を表す言葉なのです。

 春夏秋冬は、陰陽五行説によって、木火金水が当てはまるとされていて、そうすると土の属性が余ります。なので五行説では、この土の属性に当たる季節をそれぞれの節分、つまりは季節の変わり目に割り当てたのです。

 そうすると、五行説でいう冬では、立冬直後と立春直前が取り除かれるのです。この定義の元で、冬の季節を差す未言で冬を冠しているのは、『冬尽くす』だけになります。

「それに対して、夏は夏散るの他に、夏触る、夏布く、夏重む、唐夏からなつという未言があります」

「あー、はい。言葉が多いから言霊が分散されるということですか?」

 未言屋店主が、数々の作品で提示した『言霊』という概念は、良く泉や井戸に例えられます。同じ水源から多くの水を汲み取られていれば、今この時に得られる水は少なくなるように、言霊もよく使われる言葉では量が少なくなるというのです。それで、未言という、それまで誰も使っていなかった言葉からは、豊富な『言霊』が汲み取れるというのです。

 加えて、未言ではニュアンスや意義、原義が近いものは『言霊』を共有している、というような記述がみられます。

「まぁ、それもありますけど、そもそも意義の範囲の問題ですね」

 紫月は、一往は岡本の考察を肯定しつつ、より決定的な違いを説明するために、帯に挿した細い布から万年筆を一本取り出しました。

 そして資料を裏返した白紙の上に、サインのグラフを真似た周期波形を描きます。

「季節って、日本には四季がありますけど、単純に言うと、夏の頂点と冬の底辺を往復しているんですよね」

 紫月はそう説明しながら、周期波形の一番高い位置にある点の一つを丸で囲んで『夏』と記し、同じように一番低い位置にある点の一つに『冬』と記しました。

 そしてその前後、『夏』から『冬』へ行く中点に『秋』、逆に『冬』から次の『夏』に行く中点に『春』と記します。

「これはわかりやすいですね」

 岡本も、図形にされたことで直観的に季節の移り変わりを理解できているようです。

「で、実はですね、日本の季節はどこで節分してるかというと、変曲点の少し先になるんです」

 紫月は、冬の底辺から少しだけ先、上り坂の始まりに当たるそこに『春』を区切る矢印を付け加えました。そして、『春』の区切りは中点の少し先で終わり、『夏』の区切りになります。

「日本人は、春の盛りを中心とした線対称時間を『春』としたのではなくて、春らしさが少し感じられるその時点を起点にして、春の盛りを過ぎてすぐ後に来る夏の兆しが感じられる時点を終点にして、春を定義しているのです。これは他の季節も同じです」

「は、はぁ?」

 だんだん、紫月の難解な説明に岡本が着いて来れなくなりつつあったのですが、紫月はここを理解できなくても結論への理解には大して問題ないと判断して、構わずに言葉を繋ぎます。

「つまり、冬の盛りは、冬の終わりの直前になるんですね。だから、冬は、冬の終わりから春の始めに、冬尽くすわけです」

「冬尽くすは、冬一番の冷え込み、この底辺になるんですね」

「そうです、そうです」

 紫月は岡本の理解を正しいと採点しつつ、冬の底辺から線を引っ張って『冬尽くす』と書き込みました。

「で、夏三つですけど」

 続けて、夏の始まりかけに『夏触る』、夏の頂点に『夏布く』、秋の区切りの始めに『夏重む』と同じように書き込みました。

「おお。同じ夏の暑さを表す未言でも、その時期が全く違うんですね」

 こうして図にすると、気温で言えば同じになる三つの未言が、どうして別の未言として表現されたのか、その答えが時間軸にこそあるのがはっきりと分かります。

「ですです。で、なんでこうなるかというと……」

 紫月はそれまで使っていたのとは別の万年筆を取り出して、夏の範囲に細かく周期波形を描きました。茜のインクは、今までの天色のインクに潰れずに細かな波形がきちんと見える。その波の高さは一波ごとに変わり、幾つかは夏の頂点の高さまで上がってます。

「一日の昼夜、また数日の気温の変化によって、これくらい幅があります」

「初夏の高いこれは、五月とかに猛暑日を記録した、みたいなことなんですかね」

「そうです、そうです。夏は冬と違って、ピークに達するのが何回もあるんですよ」

 紫月が今度は、茜の太陽と天色の地球を描きました。

「なんでこうなるかというと、気温はエネルギーが加えられれば簡単に上がるからなんですね」

 太陽から矢印が引かれ、地球にエネルギーが加えられる図となります。

「これは地球規模でなくても、日本規模でもそうです。大陸や海洋から熱気が入り込めば、簡単に気温が上がって、夏日、真夏日、猛暑日になります」

 紫月は続けて、地球から外へと出て行く矢印を描きます。

「対して、地球が冷える、つまり冬になるのは、エネルギーの入ってくる量が減り、輻射熱でエネルギーが逃げていくからです。これって、実はすごい遅いんですよね」

 紫月は万年筆のキャップを閉めて、二本共また布袋に入れて帯に挿しました。

「熱が逃げるってようは伝導なんですけど、地球は宇宙の真空の中にあるので、伝導する物質はなくて、赤外線で放射するしかないんですね。で、伝導より放射はとっても遅いんです」

 紫月は立て続けに話していたせいで、んんっ、と咳払いをしました。それで、自分で買っていた硝子水がらすみずを喉に流します。

「でも気温を上がるのは早いです。太陽のエネルギー、すごいですから。だから地球はざっくりいうと、温まりやすくて冷めにくいんですね、特に間氷期には。だから夏の盛り以外でも、それに匹敵する最高気温はちょくちょく観測されますし、冬は決まって一月終わりから二月に酷い寒気が来るのが多いですよね、ま、前後はしますけど」

 それから紫月は『冬尽くす』に冬の始めから終わりまでと同じ範囲で矢印の区切りを付け足し、『夏触る』『夏布く』『夏重む』の三つにも同じように、でも『冬尽くす』と比べたら全然短い区切りを付け足しました。

「冬尽くすは、それまでの冬を出し尽くすものですから、その意義は冬の全部を飲み込みます。でも、夏の三つはそれぞれで夏を区切った範囲しか意義に入ってません。しかも夏重むは夏じゃなくて秋です。その意義として捉えている時間範囲の差は、そのまま未言が発現した時に放出される性能の差になるんですよ。燃料にしてる時間の量が違うんです」

 紫月の説明を余すことなく理解して、岡本は頭を抱えました。

 ゲームは、困難を打ち破るから楽しいのです。プレイヤーが参加したその瞬間には、どうしようもない逆境の中で、それを覆すから楽しいのです。

 でも、冬尽くすをシナリオの中核にしてプレイヤー側に付けると、最初から勝利確定なんです。負けるのが決まっていて打開できないのも詰まらないですが、勝つのが当たり前でもプレイヤーはだれて詰まらないのです。

「う、冬尽くすを敵に……駄目だ、プレイアブルじゃないのにこんな強力なの出したら、大勢のプレイヤーが離れていく……」

「冬尽くすを弱らせるとか」

「冬尽くす、弱ることなんてあるんですか? ボクには想像できませんよ」

「わたしも想像できませんねぇ」

 何時でも全力全開で、自分が冬の大寒気を撒き散らせば、誰もが幸せになるとか勘違いしている未言ですから、冬尽くすが弱っているなんて理由はこの二人にも思いつきませんでした。

「あとは、天外のイベントみたく、未言以外の言葉を関わらせるか……でも、なにを……」

 岡本がゴールの見えない迷宮の中で、行き場のない苦しみをガス抜きするように、思考を口から零しています。

 それを聞いて、紫月がピンと人差し指を伸ばしました。

「あ。令和ちゃんパニック」

「え、なんですか、先生、その魅力的でやばそうな響きのする言葉は」

 岡本は事態の解決になりそうな雰囲気に飛びつきます。

「ええ。ちょうど夏触るが出来た時のことなんですけどね。この未言は、令和元年の五月に生まれたんです。この時、四日ほど夏日以上が続いて、なんでも北海道で三十九度を記録したとか」

「ああ、それは、夏触る、夏の前触れで夏のさわりという未言が出来上がるのに相応しいですね」

 ちなみに、さわり、という言葉は勘違いしている人が多いですが、ちょっとした始まりの部分ではなく、それを象徴する要点の部分というのが正しい意味です。つまり、物事の端っこではなく、物事の中心核のことなのです。

 岡本も、未言をモチーフにしたソーシャルゲーム制作に長く携わり、紫月に事あるごとに言葉の本義について訂正をされ続けて、すっかり正しい日本語が身についているのです。

「それで当時、元号の令和を擬人化した令和ちゃんってキャラがSNSにたくさん投稿されたそうです。生まれたばかりの令和ちゃんが日本の気温設定うまくできなくて困ってるーとか、逆に日本人を選別してあげるとドSだったりと」

「さすが、平成のオタク文化、元号まで擬人化するとは、なにそれおいしいじゃないですか」

「ですです。だから、令和ちゃん、出しちゃいましょう」

「はぁ!?」

 紫月がさらりと前の元号を出してしまえと言って、岡本の喉から悲鳴を絞りました。

 何というか、奇抜な発想は流石、未言に深く関わる者ですね、と言ったところでしょうか。

「うん、令和ちゃんがなんかの拍子に目覚めて、生まれた時のことを再現するんです。これなら、季節も冬でありながら令和ちゃんの縁で夏に振り切れますし、夏触る、それに夏触ると同時に生まれた夏布くにもバックアップ入りますから、強化されて、冬尽くすに拮抗するでしょう」

 うんうんと、紫月は自分の発想に満足そうに頷いています。

「あと、冬尽くすも実は平成三十一年、つまり令和元年と同じ年の三月に生まれた未言なんです。令和ちゃん対策に平成さんも出てもらったらどうです? それで最後に平成と令和が和解すれば、平成の平と令和の和で、平和になります。落ちも付きましたよ」

「う、それは確かに綺麗ですね」

 突飛な思考に突飛な出来事を組み合わせて、一般人の岡本が予想だにしなかった形での個々の要素が、何故か流れの中で整然と纏まって、終わりに納まっていました。

 これなら、たくさんのプレイヤーも楽しめるし、また驚かせられるシナリオになりそうです。

「わかりました。これで行きましょう。ううっ、夏布くは元から追加キャラ予定だからいいけど、令和と平成のキャラ発注をして、間に合わせないといけない……」

 ここに来ていきなりイベントキャラクターが増えて、仕事の納期が圧迫されたのに頭を悩ませる岡本なのですが、その表情はどことなく楽しそうです。

「でも、わくわくするでしょう?」

 紫月は意地悪くそのことを指摘するのです。

「ええ、とても。恐ろしいことに」

 そして岡本も、それを自覚して笑うくらいには、覚悟をした上でこのゲームに全霊をかけているのです。

 きっとこのイベントも大成功して、岡本は死ぬような思いでまた苦労痩せするんだろうなと、紫月は他人事のように思うのでした。


未言源宗 『冬尽くす』 完

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