玄納守 様へのオススメ


 玄納守 様へ。


 いいねしていただき、ありがとうございます。


 早速、物書きペンギンこと企鵝モチヲが独断と偏見でセレクトした書籍をオススメしたいと思います。


 玄納守 様にオススメしたいのは、




 人魚ノ肉

 


 ジャンルは、幕末×ダークホラー。


 著者は、木下昌輝先生です。


 不老不死を齎すとされる「人魚の肉」を口にした人々があやかしかれ、破滅的な運命を辿っていく様を描いたオムニバス作品です。






【おおまかなあらすじ】


 これは、破滅が約束される物語。

 人魚の肉を食べると人は不老不死になれると、土佐の須崎に伝わる八百比丘尼の伝説は語っている。

 時は幕末、動乱の時代。

 ある史実上の人物によって、人魚の肉が京都にもたらされる。

 坂本竜馬、近藤勇、沖田総司、斉藤一たちはそれを食べてしまったことで、破滅的な最期を迎えることになるのだった。







【企鵝モチヲのひとくちメモ】


 人魚と聞いて、何を思い浮かべますか?

 人魚と聞くと、上半身が美しい女性、下半身が魚という姿の幻獣を思い浮かべるでしょう。

 しかし、人魚は実はとても恐ろしい生き物なんです。

 ギリシャ神話では、美しい歌声で船乗りを惑わし、海に飛び込んだ者を貪り食う魔物として伝えられています。

 日本で有名なのは八百比丘尼やおびくにですね。人魚の肉を食べて八百歳まで生きてしまったという女性の伝説です。


 この物語で人魚の肉を食べてしまうのは、坂本竜馬、近藤勇、沖田総司、斉藤一といった、この時代を生きた有名な人物たちです。

 結構くせのある生き方したお方たちですよね。

 斎藤一は偽名を使いまくっていたという謎のエピソードがありますし、近藤勇は首が未だどこにあるのかわかっていませんし。

 そういう史実に基づくエピソードと、八百比丘尼やおびくにの伝説を交えて、この物語は語られていきます。


 別にこの方々、不老不死になろうと思って食べるわけじゃないんですよ。成り行きで食べちゃっだだけなんですよ。

 それで、不老不死になるどころか妖にかれて酷い結末を迎えるという。

 これだけでも立派なホラーの形になってますよね。

 だって、理不尽じゃないですか。別に不老不死になりたいわけじゃないのに、食べちゃっただけで酷い目に遭うの。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る