応援コメント

第16話 シュプレヒコール、貴様を断罪する 1」への応援コメント

  • 今回のエピソードでレオちゃんが周囲の人間に愛されているということと(往々にして、求める愛と与えられる愛の種類や性質が異なることはありますが……)ノイシュティールンが自由の国だということが良く分かりますね。

    私以前本で、ヨーロッパでは割と近代まで女とは法的には家長の持ち物でしかなかった。だからたとえある女性が暴行されたとして、それは彼女の主の財産権を侵害したことにしかならない(彼の持ち物の市場価値を傷つけたため)、というような論を見かけたことあるのですよ。この問題をフランスを例に詳細に述べた本があるそうなのですが、未読なのであまり詳しくはないのですが。ただ私はそれ以来、そのような社会において女性の権利=自由はどの程度認められるのか? と疑問に思っていまして……。

    ノイシュティールン及び帝国の法がどうなっているのかは分からないけれど、今回の学生さんたちの行動は「法的には」一個人としてのフレット兄上の権利を侵害していると、逆に非難の対象となるのでは。そもそも、君主の不興を買って自分の人生を棒に振るかもしれないのに、成功したとして自分たちには一文も入ってこないことをする理由は……と考えた時、凄く愛に満ちてるな、とじんわりしてしまいました。愛ってやっぱり偉大ですね(´;ω;`)ウッ… 

    作者からの返信

    そう、ノイシュティールンは自由の国なんですよ。
    というのも次回のエピソードでフレットが言っているのですが(先走りすみません……)、ノイシュティールンには言論の自由と集会の自由があって、国家元首であるフレットに対して集団で抗議活動をすることが罪ではないんです。つまり国家元首にも従わせることができる憲法がある国家なんですね。
    だからフレットが気に食わないので弾圧して逮捕・強制解散させるとか言うともっと大変なことになります。言いませんが。なぜならフレットは「お涙頂戴に負けるちょろい民草(笑)」ぐらいに思っているのでわざわざそんなリスクは取りません。と書くとすごい性格が悪いけどそれが政治家なんだよな。
    ちなみにこれをザイツェタルクでやると騎士団が弾圧・沈静化に向かいます。ひどい。そもそもザイツェタルクのような国家ではお家の決めたことに反発するほうが非常識なので学生さんたちのほうが民衆に白眼視されるんですけどね……。そのへんは米子さんのご想像のとおりです。なんか前に知恵袋でそんな話もしてませんでしたっけ、不能裁判とか売春の歴史とかで……!

    愛って偉大ですね……。レオはつらくて泣いてますけど……。求める愛と与えられる愛はよく食い違いますね……。

    コメントありがとうございます!!