第6話 え、まさかの転生!?

ちょっとステータスについての説明もあります

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――





「ここはどこだ?」


目が覚めたら俺は空の上の様な神々しい感じがするところに居た。


「ここは神の世界じゃよ」


「神の世界だって?」


そんな物があるのか……


にしても神の世界か〜。それにしては神様一人しか居なくない?


しかも何?あの神様?なんかめっちゃ高いところに座っているんですけど。


「そ、そうだと――ブハァ!」


いや急にどした?


「し、失礼wwお前の死に方が実に面白いもんでwww…………まあ、実際には死んでいないんだがな」


…………ん?死んでいない?


どういうことだ?俺は東京スカイツリーの窓を割って落ちて死んだはずだ。あれは申し訳なかった。弟を巻き込んでしまった。


…………今思い返してみたら本当に謎だ。なんであんなことをしたんだ。


「え、見てみる?ww見てみてww」


そんなに言うなら見せてもらおうではないか。俺の死にかけるシーンとやらを。







俺達は走りながら喋っていた。


『秀也!俺いいこと思いついた!』


『なんだい、兄さん?』


『高いところから落ちてみたら転生できるんじゃね?』


『………………は?  とうとう兄さんは頭がおかしくなったのか。』


『おかしくなってねぇ!正常だ!』


『そっちの方がやばいわ!』


『まぁとにかく、それに賭けるしかないだろう?』


『…………不本意だけどそんな不確かなものに賭けるなくちゃいけないのも確かだ。あいつら、やばいことに手を染めていたからね。明らかに堅気カタギの人間じゃない人たちが追ってで来ている。なんでそんなに俺達を捕まえたいんだか……』


『全くもってそのとうりだ』


本当だよ。なんであのクソ両親はそんなに俺達を捕まえたいんだ!………まぁ、そのも知ってるけどね。


『こんな話しているけどさ兄さん?』


『何だ』


『今どこにいる?』


『当たり前だろ。




















東京スカイツリーだよ。』


『え、……………嫌だ、嫌だ、嫌だぁぁぁぁぁ!』


カキン!カキン!カキン!


『何でだよお前も「そんな不確かなものに賭けるしかない」って言ってたじゃないか』


カキン!カキン!カキン!


『それでもだ!……………ところで、今、何してる?』


『ハッ、当たり前だろ、


『やだぁぁぁぁぁぁぁ!』


『あ、割れた』


パリンッ


『ぎゃああぁぁぁぁぁぁ!』


『秀也、大丈夫か?』


『何で兄さんはそんな平然としてられるんだよ!』


『まぁ、大丈夫だって』


逆に楽しいくらいだ。




え、ちょっとまって?

急に怖くなってきた。


怖い怖い怖い!


『いや怖いわ!』


『だから言ったろ兄さん!…………はぁ』


『おい!何してる!』


『このままだと兄さんは死んでしまうだろう?だから俺は兄さんのクッション担ってやる。…………まぁだったらそれでも死ぬけど、兄さんだったら即死は最低でもないんじゃない?』


『おい!やめ―――グヂュァ』


そこで俺の意識は途切れた








「と、言うのだが」


「確かにずっと酷い顔だな」


「だろ!最後は感動的なシーンぽかったけど顔がヤバすぎて全然感動できないww」


おい。wをつけるな。


まぁ、でも、


「死んでいないゆうのはこういうことか。弟が守ってくれたんだな」


そういえばあのエレンとかいうやつもそう言っていたな、「死にかけていた」って。


「それで、何で俺をここに呼んだんだ?」


「いやーそれがさ〜、最初に転移したときに呼ぼうとしたんだけど、お前と弟を間違えて弟の方だけ呼んじゃってさ〜、でもお前がオークに殺される直前、その過ちに気づいて早急に手続きしたわけ」


ほ〜ん。……………


「じゃあ秀也が言っていたスキルを振るということをできるのか!?」


「できるよ。それを今からやってもらうところだ」


「よっしゃ!」


「じゃあ今からスキル振りの注意点をするよ。よく聞いとけ。

まず種族、これは変えられない、どうなるかは完全に運だ。種族によって得られるスキルも変わる。種族特有のスキルは取りやすいが、それ以外のスキルは取りにくい。その種族と真反対のスキルは必ず取れない。まぁ例外もあるが。」


「センセー。わかりにくいです。」


「…………例を出せば、種族を悪魔だとする。悪魔特有の『魔眼』などは取りやすいが、『剣術』などは人間と違って取りにくい。悪魔と真反対の聖魔法などは取れないってことだな。」


「じゃあ人間特有のスキルってなんだ?」


「そうだ、言ってなかったな。この説明、人間だけが例外だ。人間は取れないスキルがない。でもスキル自体が取れにくいがな。後、聖獣は種族じゃない」


つまりどの種族から生まれるかわからない、スキルは人間以外は取りやすいスキルが

あるが、人間にはない。逆に、人間はどのスキルも取れるが、人間以外ほど取りやすいスキルはない。ということか。俺に名前と種族がないのはまだ死んだ後、生まれてないからか。(聖獣は種族じゃない)


「次に職業これは後で渡す”ステータスポイント”で入手してもらう。職業によっては一部のスキルが手に入りやすくなったり、自動的に手に入る。称号も大体おんなじかんじだ」


「今度はステータスについてだ。ステータスにはHP、MP、筋力、耐久、魔力、速さ、知力、精神力がある。ここではこの8つ以外にも魅力、才能にも振れる。オススメなのが魅力に振ることだ、これが低すぎると、出会っただけで殴られることもあるぞ。後知力は頭が良くなるじゃなくて記憶力がよくなるだからな」


魅了ヤバすぎだろ!もうこれは魅了に全振りしてもいいのでは?


「じゃあ俺は魅了にいっぱいスキルポイントを振らないといけねぇな」


「は?鏡をやるから自分の顔を見てみろ。」


え、自分の顔?そんなんブサイクに決まって――


「なんだこのイケメンは!」


どういうことだ!?こんなの今まで見たことないぐらいのイケメンじゃないか!


「多分お前は暴力の怪我でブサイクな顔だったんだろう。多分あの転移の魔法陣ならそういう怪我を消していても不思議じゃない」


まじか〜。俺怪我がなかったらメッチャイケメンだったのか〜


どうりで弟が俺と違ってイケメンだと思ったよ。弟は暴力を受けていないからな〜。


「スキルについては種族のときに説明したとうりだ。でも生まれつきじゃないと持っていないスキルもあるからな」


へ〜


「さあ、ステータスポイントを振ってもらおうか」


「任しとけ!…………で、ステータスを表示する物がないのだが?」


「俺の神の力があったらあんなものがなくともステータスを表示できる」


おー。流石


名前

種族 聖獣

レベル 1

職業


HP 300

MP  1

筋力 200

耐久 500

魔力  1

速さ 250

知力 450

精神力 5000


スキル


称号

『聖の名を冠するもの』


「…………なぁ、前測ったときも思ったが、精神力が異常に高くね?」


「そりゃそうだろう。お前が受けていた暴力、あれはほぼ拷問だ。そりゃ、精神力も高くなるもんだ。逆によく耐えれたな。それに高いのは精神力だけじゃないぞ」


そうだな。普通、家庭内の暴力で焼かれたり、皮膚を剥がれてり、体の一部を取られたりされるわけがないよな。よく生きてた。何故か俺は昔からタフだったからな。


言い忘れていたがこれが親からしつこく狙われていた理由だ。

多分、壊れないおもちゃがほしかったんだろうな。


「それと、前測ったステータスと違うくないか?」


「あの魔法陣は聖獣を呼ぶためのだから当然だ。弟は死んでいたから聖獣にはなれなかったが……あの魔法水晶で聖獣のステータスは測れない。女神が直接測っていたなら別だがな。お前も不思議に思わなかったか?なぜ地球から来たお前が大人の平均並のMPや魔力を持っている?」


あー。なるほどね。そりゃそうだわ。


「後もう一つ、精神力の下にある1とはなんだ?」


「あぁ、それはな、進化回数だ。なんにも進化していないと1。それから進化するたびに数字がどんどん増えていく。進化は最大レベルまで行くとできるぞ。種族によって最大レベルが違うからな」


へ〜い


「さて、今度こそステータスポイントを振ってもらうぞ。そうだ!ステータスポイントの説明を忘れていたな」


おい。


「ステータスポイントはこの世界にしかない。ここで全部使え。」


やばいわ、その話なかったら絶対ステータスポイント残してたわ。


「さぁ、スキルポイントを振るがよい!」


「なんで口調かえたん?」


「………………」


……………まあいい。さっさとステータスを上げるか。


名前

種族 聖獣

レベル 1

職業


HP  300

MP   1

筋力  200

耐久  300

魔力  1 

速さ  250

知力  450

精神力 5000

(魅力) 500

(才能) 300


スキル

スキルポイント10000

称号

『聖の名を冠するもの』


よく考えたら俺の魅力普通の人の5倍あるんだな。やばくね?

スキルポイントは一万が………どこに振ろ?



……………あ、いいこと思いついた!



名前

種族 聖獣

職業 召喚士1

レベル 1


HP  500 (+200)

MP  250 (+249)

筋力  400 (+200)

耐久  700 (+200)

魔力  250 (+249)

速さ  450 (+200)

知力  650 (+200)

精神力 5000 

(魅力)500

(才能) 5300 (+5000)


スキル

召喚|1 

剣術|3 

火魔法|1 

水魔法|1

残りステータスポイント2


称号

『聖の名を冠するもの』


これでどうだろうか?


「ハッハッハッハ!一つのものに5000も振るなど面白いではないか!、しかもステータスポイントを少し残しておるな?」


「まぁな。こういうステータスはきれいにしておきたいタチなんだ。そのステータスポイントあんたにやるよ」


「ハッハッハッ。普通皆、ちょっとでもステータスを上げようとして、一つも残られせないのだがな。その面白さに免じてステータスポイントの残りの数の同じ2つ!お前にスキルを授けよう。」


「ありがとな。それでも、そんな事そしてもいいのか?」


「大丈夫だ!ちょっと俺の力が失われるだけだから………」


「大丈夫じゃねぇじゃねーか!」


「俺は戦う系の神じゃないからな。別に力を奪われてもどうってことない」


「お前がそうやって言うならいいが………」


「それでよし!俺がお前にわたすスキルは後でのお楽しみだ!

それではいい生を」


「おう!ありがとな」


そうして俺は意識を失った





――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

これにてプロローグ完結です。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る