第8話 躍動

女神様の力で変身した僕は、体に力がみなぎるのを感じる。今ならばビルぐらい軽く飛び越えられるし、走れば大阪まで2時間ぐらいで着くだろう。

頭にきた僕は手から強烈なベクトルを怪獣に打つ。これは相手を傷つけるとか生易しいものではない。相手の体を撃ち抜く砲弾である。くらえっ!


ボヨボヨボヨーン。


右手から激しい光とともに打ち出された砲弾が怪獣の腹をめがけて発射される。


もう片方の手で刃のようなベクトルを作る。これは横薙ぎに相手の体を真っ二つに切り裂く。狙うは怪獣の首である。


シャリシャリシャリ。


金切り音を立て、手から伸びたヤイバが怪獣の首に向かって放たれる。返す刀で怪獣の胴体を切断する。


一瞬の出来事であった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る