第四回 奥地の滝&回る巨大構造物

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

前回より一月半、岐阜旅はじめましょう。


今回の行先はグーグルマップでふと気になった場所。

いざ、東濃へ!


東濃地域は岐阜県の南東部。

多治見市、土岐市、瑞浪市、恵那市、中津川市の五市で成り立つ地域です。

右向いたワンちゃんの前足部分ですね。


県庁所在地の岐阜市から行こうとすると結構大変。


高速道路を使うなら、各務原インターから美濃関ジャンクションへ。

そこから東海環状道へ入って土岐市に入ると東濃ですね。


下道の場合、ひたすら国道21号を走るのが分かりやすいでしょうか。


電車だと……うん、一回名古屋へ出た方が速い。

県内だけを進む場合は岐阜駅から美濃太田駅を経由して多治見駅へ、となります。

このルート使う岐阜県民、いるのかな?


何にしろ、東濃は遠いのう、です。


失敬。


今回向かうのは恵那市。

東濃地域でも東寄りの市ですね。


そして目的地は市街地から遥かに離れた南の方。

愛知県との県境まであとちょっと、という場所です。


最寄り駅は明知あけち鉄道の明智あけち駅になりますが、目的地へは電車では行けません。

駅から県道11号を更に南進しますからね。


あ、鉄道の名前は明知ですが、駅の名前は明智で間違いじゃないです。


片側一車線の道を南へ南へ。

くねくねと明智川に沿うように進んでいきます。


ひたすら進んでいくと、とある所で左に曲がれる場所が出てきます。

ちょうど、出合橋バス停がある所ですね。


今度は高波川たかなみがわを右手に見ながら進みます。

この川、まさに渓流ですね。

岩に水が当たり、散る音が聞こえます。


が、そんな事は気にしていられません。

何故なら。


道が滅茶苦茶狭いのです!


車一台がギリギリ通れるくらいの道。

対向車が来たらすれ違える所まで、どちらかがバックするしかない。


なぜ、私はこういう所へ来てしまうのか。

我が好奇心、そして皆様へこうしてお伝えする為、ですね。


慎重に慎重に、20km/h以下で進みます。

そうすると川を跨ぐ小さな橋が。


そこを右折し、更に奥へと。


おぉう。

落石が散った痕がありますね。

小規模で走行に影響は無いけど、これは結構危ないぞ?


橋からおおよそ400m。

ガードレールがL字で途切れ、カーブミラーが目印の場所。


駐車場、という小さな看板を発見。


駐車……場……?


車がすれ違えるようにするための避難帯、みたいな空地があるだけなんですが?

ここに車を停めろ、と。


乗用車でカウントすれば、二台で精一杯な所に駐車。

幸い、他に誰も来ていないようで助かりました。


看板には『入口まで100m⇒』の案内が。

上り坂をてくてく歩きます。


すると紫色のが。

串原七つの滝、とあります。


そしてその横には『来若 ―くじゃく― の滝』の看板。


いやー、ここまで来るの大変でした。

さて、滝は………………ん?


『串 原 七 つ の 滝

 来 若 の 滝

 120mけもの道↘』


……………。


120m獣道?


矢印の向いている方向にはガードレールの隙間が。

そして、そこから下へと続く急階段。


その階段もコンクリートとかでは無く、丸太とかで作られている。

少し進むと人ひとり歩くのが限界な道が奥へと続いています。


うん、これはまごう事無き獣道ですね。


転落したら大怪我確定な道をひたすら進んでいきます。

木々の隙間から、下を流れる綺麗な高波川の流れが見えます。


落ちたらあの流れに乗っていく事になりますね。


なんとか獣道を踏破すると高波川のほとりに出ました。

もう少し奥へ進むとようやく目的地へ到着!


段々になった岩肌を木々の隙間から零れる日の光を浴びて、清水が流れ落ちる。

森と苔むした岩の緑、その中を縫うように走る滝水の白。

水は川へと繋がり、下流へと流れていく。


神秘的な空間です。

第一回の白水の滝よりも人工物が少ないので、原生林に入り込んだような感覚。


というか階段を除けば、ほぼ原生林ですね。

もののけ姫のシシ神様出てきてもおかしくない、そんな印象。


非常に写真映えする!


行ってみようと思った方へ、一つ助言を。

動きやすい服装&靴で行きましょう。


じゃないと、本気で危ないです。

森の奥なので怪我しても救助が来るまで相当時間かかりますしね。

安全第一、ヨシッ!


さて、写真も沢山撮ったので戻りましょう。


って、登りの方が怖い!

あ、上りの誤字じゃ無いですよ?

結構急なので、こっちの方が合っているかな、と。


なんとか、車道まで帰還!

いやー、120mの距離以上に疲労が溜まりますね。


さて、では次の目的地へと参りましょう。

今回はもう一つ二つ、目的地があるのです。


県道11号を北へ戻り、国道363号と合流したら左折。

道なりにしばらく進んで右折、メロディ橋という橋を渡ります。


再び道なりにしばらく進み、左カーブの後に右折。


少し走った所で、道が左右二つに分かれます。

道なりに進むなら右です。


が、私は左へ!


先程よりは広い道。

結構傾斜がありますが、そこを進んでいきます。


そして、急に開けた場所に。


ここが寄り道。


『ケーブルクレーン跡展望台』


巨大なコンクリートの土台と金属製の階段があるだけの場所です。


ここが何に使われていたかというと、展望台から見えるものに関係しています。


上った場所から見下ろすと、そこにあるのは小里川おりがわダム。

そう、このダムを造るためのものだったわけです。


川の両岸からケーブルを張り、資材や機材を送り込んだ施設。

今はその役目を終え、自らが造り上げたダムを見下ろして静かに佇んでいるのです。


展望台から見える景色は山の緑、そして空の青と雲の白。

遮る物が無いために空がとにかく広く感じます。


視界の右端に巨大な丸い車輪みたいな物が。

そここそが、本日最後の目的地です。


展望台を後にして、先程の道へ。

左折すると、その先は展望台から見下ろしていたダムの上。


真っすぐな道を進み、突き当りを右へ。


『道の駅 おばあちゃんいち・山岡』


そう、道の駅です。


車を停めて外に出る。

と同時に、ある物の存在感に圧倒されます。


それは巨大な木造の水車。


巨大と言っても精々、人の倍くらいなんだろ、って?

いえいえ、そんな事はありません。


直径24メートル。


見上げるほど巨大な、化け物水車です。

凄いデカい水車、でも動かないんでしょ、って?


いえ、この水車回ってるんです。

しかもゆっくりとかでは無く、結構なスピードで。

ガラガラガラガラ、と回ってる。


これは文章では表せないですね、是非現地でご確認を。


そして、ここでご飯タイム!

店内は結構混雑してますね。


おふくろの味定食、950円を注文。


山菜おこわ、煮物、天ぷら、味噌田楽、だし巻き卵。

煮豆、味噌汁、漬物、ところてん。


個人的に珍しいと感じた物は、ウドの葉の天ぷら。

偶然、他のお客さんが店員、いや、おばあちゃんに聞いてました。

他の天ぷらはサツマイモ、カボチャ、野菜かき揚げです。


もう一つ少し驚いたのが、味噌汁にところてん入ってました。

違和感なく、美味しく食べられますね。


山菜おこわも美味しい。

大満足です。


道の駅の奥、つり橋からはダムの正面を見る事が出来ます。

放水口は逆側ですけど。


ダムの放水口側を見るなら、徒歩でダム上部へ行って内部から降りる形になります。


あ、放水口側見忘れた。

ま、まあ、次の楽しみにしておきましょうか。




こうして、今回の旅は終了。


来若の滝は、流石に万人にお勧めは出来ません。

運転苦手な人は特にやめておいた方が良い場所でしょうね。

バイクで旅をして、写真を撮る方にはオススメかも。


道の駅は恵那市の西隣、瑞浪みずなみ市の市街地からそんなに遠くないので是非。

見上げる大きさの水車に圧倒されてくださいね。


それでは今回はこの辺で。


ではでは~。

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