第2話 ここはどこ私はわたし



トンネルを抜けるとそこは雪国だったはず…


あっれー!?

おかしいな

しかもこの洋風映画村に迷い込んだような 町並み エキストラの面々

美男美女揃いで もう ウハウハよ


そんな事を考えていると

乗っていた馬車が止まった


「おう!着いたぞ

とっとと降りな!」


「……?」


「おいおい!道で寝転がっていたから盗賊や魔物に襲われてはいけないと思って親切に乗っけてきてやったのに まだ寝ぼけてるのか!?」


「…!!

 あ、ありがとうございます。

まだ、まだ寝ぼけているようで、あのー…ここはなんという街ですか!?」


「がっはっはっ!!

 おいおい。そんなにボケちまったのか。

ここは リンデロイという街だ。

ちなみに俺は そこのうさぎ亭という宿屋の亭主オガジだ!

よろしくな!!

ボケすぎてて困ってたら寄っていけ!」


なんという!

岩のようなガタイと顔をしているのに

素晴らしく大らかで優しい方だろう

「ありがとうございます

ぜひともよろしくお願いします。」


こうして

ここは誰?私は私?

なんて思っていたが

ここはどこか

私は誰かわからないままでも

たよれる人と場所ができた。


人情味あふれる

こんな人が働いているときにでも居てくれてたら

別の人生歩んでいたよな…

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