幻燈魚七姉妹 各エピソード紹介
次女・瀬世良 『せせらぎの紅』
真夏の集落に現れた
○
〈幻燈魚七姉妹シリーズ・瀬世良〉
毎年夏になると、山林の集落に滞在することが決められている潤一(主人公)は友人の頼雄と共に仙台市のアパートから祖父母の家に向かって真夏の茹だるような暑い日差しの中、スクーターを走らせていた。
専門学生最後の夏休みを利用して向かう先の集落にはどんな楽しい思い出が出来るのだろうと淡い期待を胸に抱いていた二人であったが、瀬世良という謎の女性と出会ってしまったことで事態が一変する。
東日本大地震、祖父の叱責、硝子のように透き通る小川、紅色の魚、無精髭の少年、川辺に打ち上げられた無数の金魚の死骸……。
蝉時雨の降り注ぐ雑木林の中、潤一が最後に見た光景とはいったい……!
○
一夏の思い出と儚くも散る恋心。
宮城県登米市、山間の集落に流れる硝子のように透き通った小川『三滝堂』を舞台に幕開けるミステリーファンタジー。
カクヨムにて連載、完結済み。
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