第7話

「にしても結構この辺やられなぁ〜」

「家見つかるかな〜??」

「ここを見ると俺たち生き延びたって思うな」

「だよな」

「……」

あのあと4人は私がおじいちゃんの孫であることを理解してくれた。そして今までの私の現状も話した。

私が未来から来たこと。そしておじいちゃんとおばあちゃんの孫であること。そして帰る手段を探していること。

周りは焼け野原。見るだけで目が痛くなる。みんな家族と離れ離れになったらしく、探しあっている。見つけた人もいれば見つからずその場で疲れてその場で座っている人もいる。こんなときGPSさえあれば……この国はだいぶ変わったんだなって思った。すると私を呼ぶ声が

「乃々華ちゃーん!」

「美晴!!」

そこには頬が汚れたおばあちゃんがいて私の前におじいちゃんがおばあちゃんの元へものすごいはやさで駆け寄った。するとおじいちゃんはおばあちゃんを抱きしめ

「久しぶりですね……大貴さん。」

「あぁ。無事でよかった。」

やっぱり2人は愛してあっているから、おばあちゃんは八乙女さんの婚約は受け入れられないことがわかった。

「美晴さん、美結さんは?」

「お姉ちゃんは亡くなったの……落ちてくる家の屋根をお姉ちゃんが私を庇って……

うう……」

うそ……だって昨日あんなに笑ってて、一緒に過ごしていたのに……私は呆然としてしまった。これが空襲の恐ろしさ……私は目を背けたくなった。

「乃々華ちゃん。私たちの家壊れちゃって、それを知った八乙女さんが婚約を受け入れる代わりに物資物を提供してくれるのと、乃々華ちゃんも一緒に受け入れてくれるって……」

「ちょ、ちょっとまってよ。美晴さん。」

こんなの残酷すぎる……。でもたしかに今の現状生きるのにはその方法しかない。弱いとこにつけてきてズルい。さすがの頭のいい私でも手を打つところを考えられなかった。今は戦争が1番の法律ルール。私は力不足だ。それにおじいちゃんたちは兵隊だから生活には困らない。だけどいずれは死んでしまう……。確実に私たちが生き延びる方法……。

「……石川県金沢市なら被害に遭わなくてもいいかも。」

たしか本やネットで調べたことがある。空襲がなかった地域で、石川県、島根県、滋賀県は空襲被害がほとんどなかった。だけどここから近いのは石川県だ。

「それって逃げだよな?天皇のためなら命を落としてもいいだろ!?」

と声を荒らげた沖田さんがいた。沖田さんは怒りを私に向け胸ぐらをつかんできた。

「ふざけんな……!!」

「だって私たちが死んで天皇や他の人が死なないっていう情報はないでしょ?もしこの国全員が死んだらそれこそ相手の勝利ですよ。」

「……っ!!」

それに私はケンカを吹っかけられても

「いてぇ!なにすんだ!?」

「なにって胸ぐら掴んできたから腕をひねりあげただけですよ?」

私は沖田さんの腕掴み押されると痛い部分をめがけて力いっぱい押しチカラがゆるんだところで沖田さんの腕をひねる。

周りをみるとみんな私を嫌な目でみた。













ほーらやっぱり結局はいい人と出会っても私の人柄が嫌になって















一人ぼっちなんだ。

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