第21話

 学校に行くと言われたら胸が黒に覆われる。

 時折、イカの墨の何も知らないけどイカの墨みたいに黒いのが、胸にじわっとなる。それが黒く覆われるより、ちょっと強くなった嫌って気持ち。ぶわっと出てきて、でも海と慣れて、マーブル模様になるみたいな


 先生やクラスメイトと話すときはずっと不安をぶら下げている。不安が軽くなるときはあっても、話してる間不安がなくなるのは多分ない。


 どうしたらいいかわからなくなったら、どう動けばいいのかわからなくなったら、無意味に歩いたりする。周りの人に声をかける勇気はやっぱり出ない。


 問題の「粘土」と私の定着した考え方の「粘土」が合わなかった時、手を粘土だらけにする。形を変えて、変える。

 迷路みたいに答えを見つける時間が長くて、頭が難しいことでパンパンで、そうすると首が熱くなってきて、全身がちくちくになるように感じる。


 お母さんが学校の付き添いから帰ると、一人なんだなって感じる。


 お母さんにイラついて、なんの中身もない事を言う。分かってるのに。


 とにかく出来なかったことを次回の目標にして成功するための方法を考える。今はそれでいこう!

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