第16話 俺の決意表明とリベンジ

あっとういう間に2万PVを達成することができました!

読んでくださった皆さん、ありがとうございます!

週間の方も22位を達成!

本当に嬉しい限りです。


今日中に2話上げようと思っているのでよろしくお願いします!


では、本編をどうぞ!!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


西村先生が帰って、

しばらくしてから母さんと水希が家に帰ってきた。


少し早めの夕食につくことにした俺たちはダイニングのテーブルを5人で囲む。


今日は、母さんと水希が協力して作ったようで、紗理奈はどこか悔しそうな表情を浮かべながらも、俺たちは美味しく頂いた。



夕食が終わり、リビングで皆がくつろいでいた時に、龍星が口を開く。



「みんな、話があるんだけど……」


そう言うと、健と紗理奈は龍星が何を言うのか、見当がついた様子で、水希と由里子は驚いた様子だった。

すると、水希が

「話ってなんですか……」


そんな、不安そうに龍星をうかがう水希の顔を、安心して、と言わんばかりの笑顔を向けて龍星が再び口を開ける。


「実はさ、今日水希と母さんが外に出てる時に中学の頃の担任だった西村先生がうちに来たんだよ。」


父さんと紗理奈は黙って頷く。


母さんは静かにしつつも、両手を口の方に持っていき、驚いている様子だった。


水希だけは状況が上手く飲み込めず、

「担任の先生って...あの龍星くんが話してくれた人ですか……?」


俺は頷き、言葉を続ける。

「そう、その人だよ。それで西村先生と話してさ………………



俺もう一度『先生』を目指してみたいだ。」



その言葉を由里子と水希は目を瞑り噛み締めるように聞く。


先に口を開いたのは由里子だった。

「……………………あなたが、こんなことになっても、自分の夢を追いかけると言ってくれたのを母として嬉しく思うわ。

私もできる限り、応援する。だから、立派な先生になれるように頑張りなさい。」


それは、今まで口には出せなかった全ての思いをぶつけたような、言葉だった。


「……ありがとう、母さん。」


水希は目に涙を浮かべ言う。

「…………龍星くんが再び自分の夢に向かって歩み出すと決められたことを本当に嬉しく思います。だからこそ、あなたのそばで私もサポートしていきたい。」


俺は理解が追いつかずに、

「それって…………。」

と言うと、

「私も龍星くんと同じ道を目指すということですよ。」


思ってもみなかった発言に、俺は

「……え、でも水希にもやりたいことが」



すると、イタズラが成功した子供のような笑顔で、水希が言う。

「龍星くんに言ってなかったのですが、

私も元々先生になることが夢だったんです。


それでも、龍星くんが他の道に行きたいならそれについて行こうと思っていたのですが、どうやら、私たち本当に気が合うようですね。」

俺はそんな水希の言葉に苦笑しつつ

「…………まじかよ。」

と口から漏らす。


そんな俺に水希は微笑みながらも

「そうと決まれば、大学進学のために勉強もしないとだめですよね!」


「そうだな!3年も遅れちまったけど今から再スタートってことで、がんばるか。」


「そうですね!と言っても受験するのは時期的に見ても1年後になりますけどね……」


「くっっ、痛い所をつくなぁ。」


と、2人で笑い合っていると、

今まで静かだった紗理奈が、

「来年、受験ってことは紗理奈も受験だから同じ大学目指せるよ!!」


の言葉に俺は思わず

「えっ!?紗理奈って今高校2年生なのか?」

と言うと、

紗理奈は頬を膨らませながら、


「忘れるのは酷いよ、にぃに!

紗理奈はにぃにの4つ下だよ?

高校生になってるに決まってるよ!」


と言うと、

「そっか、そうだよな。わるいな、紗理奈。でも、水希は頑張れば、今年の受験受けることできるんじゃないのか?」


と、俺は強引に話を変える。


すると、水希は

「結構強引に話題を変えますね……

私も、勉学の方は少しサボり気味だったので、1年遅れますが、龍星くんと同じタイミングで受けることにします。」


見た目にも、私の意思は変わりません、と言わんばかりの表情を浮かべて言う。



「そっか、なら3人で頑張るか!」


「うん!頑張ろうね、にぃに。」


「頑張りましょう!龍星くん。」


そんな俺たちを父さんと母さんは暖かい目で見守るのであった。




ーーーーーーー


そこからは本当に大変だった……



まず、俺は慣れない左手で文字を書く所から始まった。


それと並行しながら、3年ぶりに見る数式や単語、重要語句、だったりをひたすら覚える。




水希の方は、勉学をサボっていたと言っていたが、それを疑うほど頭が良かった。




紗理奈の方も、学年でトップの成績らしく、俺が詰まった所を分かりやすく丁寧に教えてくれ、とても効率的に勉強できた。



(妹に勉強を教わるというのは兄的に少し辛いところはあったが……)



時には、悠月や舞がうちに来て勉強を見てくれたりした。



優は全くと言っていいほど勉強ができないため、2人から戦力外にされたようだけど…


(いつの間にか、舞と悠月、水希の間の壁みたいなものがなくなっていて驚いたけど。)



そんなこんなで俺たちは約1年猛勉強して、



俺は、だいたい4年ぶりの受験リベンジへと向かうのだった。




ーーーーーーー



結果は……………………







3人揃って合格!!



こうして、晴れて俺たちは大学生として、夢に向かって次の舞台へと歩みを進めるのだった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


いかがでしたか?


ここら辺は少しペースアップして進みたかったので、あれ?って思う方もいるかもしれませんがご了承くださいね!


この物語はここからが始まりと言っても過言ではない(とも言えないのですが。)


改めて、ここまで読んでくださった方本当にありがとうございます!

よろしければ、応援、フォロー、☆☆☆などなどよろしくお願いします!



ぜひ、コメントなどもしていただければと思います!

では次回もお楽しみに!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る