第17話 歯がめっちゃっっっ痛い保健室!!

 あたし生徒会長!藍髪先生!なんかアゴが痛いです!!もうむりぽ!


ー 保健室 ー


先生    「おーい赤髪ィ金髪ゥ仲良くしてるか?」扉ガラァ

赤髪ちゃん 「かんこおおおおおおおおおお」ずきずき

金髪フード 「のじゃああああああああああ」ずきずき

先生    「地獄絵図!!」


赤髪ちゃん 「先生!!なんかアゴが痛いです!!水飲んでも痛いです!」

金髪フード 「のじゃ!のじゃ!」

先生    「大体わかったが金髪君は言語で喋ってくれ!

     もしかして、歯の痛みを放置したな?」

赤髪ちゃん 「ハン!あたしは十四歳なんだぜ先公!

     飯食った後歯磨きなんて子供じゃないんだぜ!ベイビー」

金髪フード 「ダチがしてねーのに恥ずかしくて出来ねーのじゃ」

先生    「(ドン引き)うわあ、変な方向でヤンキー化してるなぁ。

     とにかくまずは歯医者だ。知り合いに頼んで予約しておくから

     今日はそこに行ってくれ」

赤髪ちゃん 「歯医者ってドリルあるんでしょ!!ドリル!!怖いです!」

金髪フード 「のじゃああああああ」

先生    「放置したのが悪い。保健室に歯ブラシあるから。

     今日の昼はこれ使ってくれ」

赤髪・金髪 「ふぁい」


ー翌日 保健室ー


赤髪ちゃん 「とりあえず痛みは引きました。虫歯が原因みたいで

     しばらくは通院です!!」

金髪フード 「ドローンが空飛ぶ世界で虫歯如きに遅れをとったのじゃ」

先生    「実際手遅れだが早期発見?できてよかった。

     これからはちゃんと食後に歯を磨くんだな。あはははは」

赤髪ちゃん 「中等部に上がってみんな昼食後に歯磨きしなくなりました。

     なのに!なんであたしたちだけ!!」

金髪フード 「納得がいかないのじゃ!!」

先生    「ああ、それは運だぞ?だが生徒会長という地位を持った

     人間が歯磨きを推進すれば、みんなするだろうさ」

赤髪ちゃん 「次の議題に加えます!!

     でも歯磨きってなんで疎かになるんですか?」

先生    「そりゃ虫歯の進行度によるからだ。


     C1、そんなに痛みはない

     C2、無視できない痛みが発生!

     C3、なんかやばいぐらい痛い!!

     C4、ほっとくとアゴとかまで痛みが侵食!!

    

     で、大抵の人はC2かC3ぐらいで歯医者に行くってところだ」

金髪フード 「なるほど、無自覚だから歯磨きをしないという訳か。

     手遅れになってるとも知らずに。哀れなのじゃ」

先生    「あと口臭の原因にもなるからな。マスクしていて

     変なにおいがしたら口臭のせいだな」

赤髪ちゃん 「もしかして、臭かったですか?」

先生    「直接言うのはデリカシーの無いからな。

     ただ堪能はさせてもらった!!」

赤髪ちゃん 「金髪ちゃん!至急歯磨き敢行です!!」しゃかしゃか

金髪フード 「変態にエサを与えてはならないのじゃ」しゃかしゃか

先生    「あーあ、教えなきゃよかったな」舌打ち


先生    「あと歯間ブラシってのもある。糸で歯の間の汚れを

     落とすってやつだ」

赤髪ちゃん 「効果あるんですか?」

先生    「ほら。物は試しだ。やってみるといい」

金髪フード 「のじゃぁ」ジ~~~~~

先生    「流石に新品だからな!!!」


ー その後 ー


赤髪ちゃん 「施工完了しました!!」

先生    「じゃあ、ニオイ嗅いでみ」にやぁ

赤髪ちゃん 「おろろろろろろ」なにこれ!!

金髪フード 「のじゃああああ」臭いのじゃ!

先生    「あはははは!それが君たちの口の中に住んでる魔物だ!

     私も最初はゲボか側溝の悪臭かと思ったがな!あはははは」

赤髪ちゃん 「歯間ブラシって凄いんですね!!でもお高いんでしょ?」

先生    「んーにゃ。薬局に売ってるし、ネット通販でワンコイン以下だ」

金髪フード 「下手なビジネスマナー本より役立つのじゃ」

先生    「第一印象って大事だから。特に口臭はな。

     距離を置かれたら話どころじゃないし」

赤髪ちゃん 「先生!!ご指導ありがとうございます!!」

先生    「あはははは、気にするな。それより昼食後歯磨きの件は

     確実に通してくれ。学園裏サイトの諸君も歯磨きを。

     出来れば歯間ブラシまで試してほしい」

金髪フード 「ところで歯間ブラシって使い捨てなのじゃ?」

先生    「洗って再利用できるぞ。まあ今日使った分は

     私が回収させてもらおう。授業料と思ってくれればいいさ」

赤髪ちゃん 「ふん!!!」ボキィ!

金髪フード 「のじゃ!!」ベキィ!

先生    「ああ、何も破壊しなくても・・・」

赤髪ちゃん 「大丈夫です!!あたしのは無事です!

     破壊しようとしたら指が折れました!!」

金髪フード 「赤の字ほんとに人間なのじゃ!!!!?」

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