第0話 生きている意味を残すには子供を作るのが一番いい。

 今更あの世を信じている人はいないでしょう。そう考えたとき、今生きている意味はなんでしょう?最高でも100年後には土に還るか煙になるか、です。


 だったら、好きな事をやったらいい。お金はあればあるだけいい。家族など作らずに趣味に金を使った方がいい。

 それも考え方でしょう。ですが、そういう生き方をした人って、高齢になって病気でおいしいものが食べられなくなる。性欲もなくなる。孤独である。そうなれば幸福が晩年になってどんどん減って行くことになり、最後は不幸でしかないですよね?つまり、加齢による体の衰えが幸福度を下げて行くことになります。

 そして、死ぬこととは幸福度がゼロになることですから、恐怖と虚しさにつながると思います。


 幸せを持続させ、死後も生きる方法が2つあります。一つは子孫つまり遺伝子を残すことです。自分の生きた意味が後世につながります。

 そしてもう一つ。利他ですね。他人にいい影響を残す。その行動が他人の人生に関わるとしたら社会全体のどこかに自分が生きた意味が残ります。僅かかもしれませんがそれが生きた痕跡です。

 もちろん悪い影響でも成り立ちますけどね。それって地獄に落ちるってことじゃないですねかね?その辺は考え方でしょう。


 好きな事をして生きる。楽をして生きる。答えを教えてもらって人生を渡り歩く。お金が十分あってじゃぶじゃぶ使える人ならいいですけどね。SNSで知り合いと時間をつぶすのが幸せなのか?お金だけで夫を選んで、家事をしてくれないと愚痴るのが幸せなのか。


 少なくとも子供を持てば遺伝子が残せます。そして、その子供に対する無償の献身は次の時代のどこかに、自分はいなくなるかもしれませんが、何かは残ります。


 あの世があるという甘えがせっかくなくなりました。是非、この世で生きた意味を探したいものです。その為には子供を作るのが一番早い気がします。


 子供が出来なくてもいいんです。次世代の事を思って行動すれば。それが生きている意味になりますし、生きた証になります。幸せの定義もおのずから変わってくるのではないでしょうか?


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