ヒロイン登場?
「は〜、マジでヤダ」
僕は言ってはなんだけど、結構頭はいい。
県で一位は取れるけど、全国なら十位くらい。
理由は、1回目の失恋の後に勉強に打ち込んでた時期があるからだ。
なんと、僕はその時期だけで、高校内容と、一部大学内容まで学習を進めていた。
失恋のショックって怖いね。
顔は……
文句があるなら父さんに言ってくれ。
てか、ラノベみたいに、イケメン、天才、完璧みたいな人ってそうそういないよ。
だって、勉強と運動は最悪どうにかなるけど、イケメンだけは無理なんだよ。
ま、
※
僕がこれから通うのは県で1番頭がいい学校で、県内から多くの偉い子たちが集まる。
そうなると必然的に、登校時間が長くなってしまう生徒が出てくる。
そういう人のために学校には寮が併設されている。
じゃあ、僕はどうなのかって定員オーバーで入れませんでしたよ……クソ。
そのせいで、登校時間が約1時間半もかかってしまう。
ああ、そうこう言ってたら学校の最寄駅に到着した。
電車から学生と労働者達がゾロゾロ降りていく。
そして、最悪なことに反対方面の電車も停車して、そっちからも学生とサラリーマンが降りてくる。
この駅がなまじ大きい駅なだけあって、降りる人も多く、現在の状況を表現するのなら、渋谷のハロウィンとかみたいな感じ?
ん?
あそこに人の体で挟まれて、今にも潰れされそうな子がいるな。
身長が低いせいで、宙に浮いてるし。
あ、目があった。目をうるうるさせて助けを求めている。
しゃあない、見捨てるか。健闘を祈る。
人がはけて、自由に体を動かせるようになると、さっきの子が近づいてきた。
僕は目を逸らした。
※
「どうして助けてくれなかったんですか」
「そういう修行なのかなーと思ったからで」
「そんなわけないでしょ!」
「では、俺にあの時どうしろと?や、無理だろ。渋谷のハロウィン状態だったんだから」
「う〜(涙目)」
そして、駅から出た後はその子と話しながら学校までの道を歩いた。
名前は
ちなみに男だ。
どっからどうみても男だから、男の娘ではないと思う。でも、女装は似合いそう。
これって、どうなんだろう?
そして、僕たちが道を歩いていると、
「コウくーん」
すごい懐かしい声が聞こえた。
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