広がっていく染みのようなもの
英雄に向けるは憧憬の眼差しであり、刃先なんぞ向けてはいけない。
なのに気付けば、いつもそんな物を向けてしまう。
どんなに遠ざけても、無意識に懐に忍ばせているし、どんなに英雄を避けても、足が勝手に向かってしまう。
斬ってくれと頼んでも、英雄は私を手に掛けない。
あの人の時はしたというのに。
◆◆◆
心から慕いながら、ほんの僅かに許せない英雄。
でも好き、でも許せない。
ずっとそんな感じだけれど、ちょっとずつ、微妙に、『許せない』が増していく。
英雄の行動によって、一つの命が失われたから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます