魔導兇犬録:哀 believe

@HasumiChouji

序章

WILD SPICE

『小心者も必ずや勇者となれる。

 今がその時だ。

 命を与えるは神、命を救うは医師、命を護るは我ら戦士クシャトリアだ』

S・S・ラージャマウリ監督『バーフバリ 王の凱旋』より


『徳は、たぶん善よりは劣っているにせよ、それでも独自に「永続的な制度を具現する」ことができるのであり、善の人の犠牲においても勝ち抜かねばならぬ』

『法律とすべての「永続的な制度」は基本的な悪の猛攻撃だけでなく、絶対的潔白の影響力によっても破壊されるのである。

 法律は罪と徳のあいだを揺れ動くのであって、それを超越するものを認めることはできない。

 そして、法律は根源悪にむけられるべき罰則をもっていない。

 しかし、他方ではたとえ徳の人、ヴィア船長が根源善の暴力だけが悪の堕落した力に相応すると認めているにしても、法律はこの善を罰せざるを得ないのである』

ハンナ・アレント『革命について』より


 その日、あたしは、「商売敵しょうばいがたき」である「正義の味方」達が、防毒・防塵マスクらしき部品が付いたヘルメットを被っている理由を知った。

 焦げ臭い……。

 煙が立ち上り……。

 血や……糞尿の臭いもする。

 花火をした時に感じるのに似た臭いまで有る。……多分、火薬の臭いだ。

 そして、もし……地面の状態が違っていたなら、土埃つちぼこりや砂埃も盛大に立ちのぼっていただろう。

 早い話が、ここは戦場だった。

「あ……あいつが……『悪鬼の名を騙る苛烈な正義の女神』……」

 近くに居た河童が、暴れ回っている「正義の味方」を見て、そう言った。

「おい、私の嫌いなダサい渾名を言ったのは誰だ?」

 その声は……意外にも、あたし達と、そう変らない年齢としらしい女の子のモノだった。

 1人の河童と1人の獣人が「犯人」を指差した。

「そうか……。おい、お前、両手は頭の後ろ、そこにひざまづけ」

 そう言われた河童は……おしっこを漏らしながら従う。

 ザンっ‼

 その「正義の味方」の刃は宙を横一文字に走る。

 そして……の首が地面に落ちた。

「すまんな。仲間を売るような下衆野郎は、あの渾名以上に嫌いでね」

「あ……あれ……?」

 助かった筈の河童さんの顔に浮んだのは……まず、きょとんとした顔。そして、事態を理解するにつれて……恐怖……。

 河童の顔に浮かぶ恐怖って、どんなモノかは説明しにくいけど……ともかく、恐怖としか言えない表情だ。

 でも……その河童さんは……パニクってるのに立ち上がる事さえ出来ないみたいだ。

 いや……えっと……パニクってるから立ち上がれないのかな?

 その時、その「正義の味方」と目が合った。と言っても向こうの目は、のっぺりとした顔に埋め込まれた小型カメラだけど。

 強化服パワードスーツと言っても、戦闘用じゃなくて作業用に見える外見。

 顔と言えるかどうかも判らないつるつるの板金の顔には……昔のアニメのロボットほどの「表情」も感じられない。

 ただ、銀色の表面に、あたしの顔が写っていた。

「いい所へ来てくれた。すまないが人手が足りない」

「うわあああああッッッッ‼」

 その時、さっきの河童さんが、ようやく悲鳴をあげ始める……。

「……あ……あ〜、すまない。少しの間だけでいいから、静かにしていただけないか?」

 「正義の味方」は河童さんに、糞真面目な、そして少し困ったような口調で、そう言った。

「は……はいいいいいいッッッッ‼」

「忠告させていただくが……どれだけ悲鳴をあげても、君が置かれている状況は何1つマシにならんぞ。……まぁ、いい」

 その「正義の味方」は、再び、あたしの方を向く。

「え……えっと、いい所へ来てくれた。すまないが人手が足りない。奴隷労働をさせられていた人達の避難誘導をお願いしたいが、可能か?」

「え……えっと……」

 あたしの様子を見て、少しの間だけ、考え込む(ように見える仕草をする)「正義の味方」。

「そちらの状況は推察出来たが、念の為、確認したい。当方の要請に応じるのは不可能または困難と判断していいのか?」

「は……はいッ‼」

「了解した。不可能なら……危ないッ‼」

 次の瞬間、いくつもの銃声。

 商売敵しょうばいがたきの筈の「正義の味方」は、身を挺して、あたし達を銃弾から護ってくれ……ん?

 ドンっ‼ ドンっ‼

 大人の人間ほどの重さの何かが、2つ地面に放り出される音。

 ……あ〜、訂正。

 商売敵しょうばいがたきの筈の「正義の味方」は、さっきの出来立てホヤホヤの首無し死体×2を盾代りにして、あたし達を銃弾から護ってくれた。

「『アータヴァカ』、私と『ソルジャー・ブルー』が突撃して奴らを殲滅する。彼女達も保護対象だ」

了解Affirm。何しに来たんだ、お前ら?」

「それと、そこの河童は降伏した。捕虜として扱ってくれ」

「それも、了解Affirm……。おい、あんたも大変だったな……」

「はははははははいいいいいいッ‼」

「後で、心療内科にでも行って、精神安定剤でも処方してもらえ。ただし、違法ヤバい薬はNGで、あと合法な医者でも、今時、ロールシャッハ・テストをやる爺医じじいもNGだ」

 銀色の強化装甲服パワードスーツの言った事に返事をしたのは、ファイアー・パターンが描かれた作業用強化装甲服パワードスーツの改造機を着て、手に大型ハンマーを持った……そんな格好なのに、これまた、声からして、あたし達と同じ齢ぐらいの女の子。

 その強化装甲服パワードスーツには……めずらしいタイプの「防護魔法」がかけられていた。

 魔法や魔物から身を護るよりも、「気配を隠す」事に重点が置かれた「防護魔法」。

 しかも……大型ハンマーからも霊力を感じる。……要は、俗に言う「魔法の杖」も兼ねているらしい。

 強化装甲服パワードスーツ着て、人間の頭を一撃で変形させられそうな大型ハンマーが「焦点具」「魔術武器」の「魔法少女」って盛り過ぎにも程が有る。

 もっとも、工事現場なんかでも見掛ける事も有る一般作業用のものを改造したらしいこっちの強化装甲服パワードスーツの方が、最初の銀色の強化装甲服パワードスーツよりも「ヒーロー」っぽく見える。

 銀色の強化装甲服パワードスーツは……何って言うか……理由は巧く説明出来ないけど、人間っぽさが感じられない。何でかは自分でも判らないけど、中に人間が入ってるような気がしない。

「あ……あの……」

「何?」

「ウチの暴力団カイシャ、潰さないでもらえます?」

「その虎縞からすると熊本の方?」

「はい。龍虎興業の3次団体のもんっす」

「何で?」

「あの……ずっと医者代は暴力団カイシャが出してくれてたんで……健康保険に入ってないんす」

「ヤクザにしては従業員思いの組だな……でも悪いが、あたしらには、そこまで面倒見切れねえよ」

「は……はぁ……」

「役所行って保険証作って来い。そして……ヤクザやめて、真面目に働いて、保険料と税金をちゃんと払え」

「……そうします……」

「後方支援チーム。あとで捕虜に弁護士と人権活動団体の連絡先を教えておいてくれ。ついでに社会復帰プログラムの受講手続も頼む」

 多分、銀色一色の方が……活動歴たった1年ぐらいで「生きた伝説」と化した……「護国軍鬼4号鬼」。

 人間サイズの強化服が4m級の軍用パワーローダーを倒した。

 獣化能力者としては日本最強、東アジアでもトップ3の1人と言われた「銀色の狼」を何度も叩きのめした。

 1年ほど前に起きたJR久留米駅近辺の壊滅……それを起したSSS級の「異能力者」をたった1人で撃退した。

 「千代田区」こと「NEO TOKYO Site01」の4つの「自警団」……「最強の自警団」と言われた「英霊顕彰会」を含む……をほんの数人の仲間とともに壊滅させた。

 九州最強の暴力団の1つと言われた安徳グループを叩き潰した。

 更に、潰された安徳グループの「縄張り」を狙って久留米に侵攻してきた他の暴力団もまとめて追い返した。

 全部、単なる噂と言われれば、それまでだけど……真実が噂の十分の一だけだったとしても……普通に「怪物」だ。

「『エメラルド・ダイナソー』、『魔法』による援護を頼む。後方支援チーム、後で自己暗示解除のキーワードを無線通信で送ってくれ。タイミングは任せる」

 銀色の強化装甲服パワードスーツは、誰かと無線通話しているらしかった。

 そして……。

づるいきは入るいきを待つことなし。風の前の露、なおたとえにあらず。不自惜身命」

 静かな落ち着いた声。

 それと共に、銀色の強化装甲服パワードスーツの装甲の各部が開き……。

 嘘……。

 あの噂は……本当だったの?

 「正義の味方」達の最終兵器と言われるチート級の強化服「護国軍鬼」が……科学と魔法が融合して生まれたモノだってのは……。

 銀色の強化服は、そこら中に転がっている死体から……「何か」……を吸い込んでいく。多分だけど……この強化服は……「死霊を食らって動く鎧」。

 続いて……背後から強大な霊気。

 振り向くと……そこには……同業者魔法使いが呼び出したらしい巨大な「使い魔」。

 ちょっとした怪獣サイズのデフォルメされたティラノサウルスが4体。……と言っても、この恐竜モドキさん達は霊体なので、あくまでこの姿は、この「使い魔」の主である誰かが自分の「使い魔」に対して持っているイメージと、あたしの脳の共同作業の産物だ。

「ぎゃお〜♪」

「がじぃ〜♪」

「ふみゅ〜♪」

「ふみゅふみゅ〜♪」

 その恐竜型の霊体は脳天気な「声」と共に、とんでもない量の霊力を吐き、その霊力は、そこら中に居る妖怪系・変身能力者系の「悪者」達を薙ぎ払った。

 そして、あたし達を助けてくれた銀色の強化服と、少し離れた所で戦っていたメタリック・ブルーの強化服が、霊力を食らっても何とか立っている残りの「悪者」を倒していく。

 その光景を見ながら……あたしは、「合理的・理性的な暴走」と「冷静な狂気」が存在するを知った。

 強化服を着た2人の「正義の味方」は……殺しは最小限にしているようだ。

 ただ、その「最小限」の殺し方は……残虐無比。残りの「悪者」を戦意喪失させる為らしい。

 もし、仮に生きていたとしても……その後の一生がどうなるかなど「知った事か」と言わんばかりの人体破壊。

 ある河童は……万が一、死んでなくても残りの一生の間、食事は1日3食とも流動食確実。

 別の獣人は……両手両足を斬り落され……顔は……えっと……「親が見ても誰か判んない顔」にする、って言っていいのかな? 顔そのものが無くなったけど。

 そして……あたしの心は異様に冷静だった。

 だって……あまりの光景に感情が凍り付いちゃったんだから……。

「もう嫌ああああッ‼ こんなのおおおおッ‼」

 あたし達の「魔法少女」チーム「プリティ・トリニティ」で一番、冷静で知性派と云う「設定」の筈のプリティ・ターコイズが、そう絶叫した。


「あのさ……この前の久し振りの休みにさ……博多に遊びに行ったんだけど……偶然、見掛けちゃったんだよね」

 ほんの数時間前、こんな事態が待っているとは想像してないあたしは、チームメイトの「プリティ・トパーズ」こと瑠華ルカちゃんのアパートに居た。

 一緒に住んでる大学生のお姉ちゃんと喧嘩して、昨日の晩から瑠華ルカちゃんの家に泊まっていたのだ。

 「御当地魔法少女」として活動してるあたし達に休みはほぼ無い。

 学校が終ったら練習や打ち合わせ、休みの日も同じく。

 ぶっちゃけ、あたし達のやってる事は、商売敵しょうばいがたきである「正義の味方」達がやってる事と違って「台本」が有る。

 他の「御当地魔法少女」もそうなのかは知らないけど、少なくとも、あたし達はそうだ。

 仕方ない。

 本当に魔法は使えるとは言え、高校を卒業した「魔法少女」は、ネット上で「ババア」「中古」呼ばわりされ、ファンも去っていく。

 約一〇年前の富士山の噴火と、それによる首都圏壊滅で大量発生した、あたし達「関東難民」は……年々、状況はマシになってるとは言え、それでも「地元民」よりも、将来の不安は大きいし、しかも、あたしの場合、お姉ちゃんが病気の治療をしながら大学に通ってる状態だ。

 お金は稼げる内に稼いどいた方がいい。

 幸か不幸か、あたし達のチームのマネージメントやプロデュースをやってくれてる会社が久留米市のPRの仕事を取ってきてくれたので……ここの所は、打ち合わせの時間は増えたけど、練習の時間は減っているし、次の「台本」もまだ上がってないらしい。

「で……何を見たの?」

「2組の眞木さんのお姉さん」

「えっ……?」

 あたし達が通ってる女子校……富士の噴火以前は、ウチの高校出身の芸能人が結構多かったらしく、隣に「久留米芸能博物館」なるモノを建てる計画が持ち上がってるようだけど……の同じ学年で一番モテてるのが2組の眞木治水おさみさんだ。

 ちょっと天然入ってるけど、兄貴肌と言うか姉御肌のサバサバした性格が人気の元だ。

 で、その眞木さんに、県内有数の進学校の理系コースに通ってる双子のお姉さんが居て、しかも、眞木さんの家がウチの学校の近くなんで、そのお姉さんも、ウチの高校の生徒に良く目撃されてる。

 どっちも「女の子にモテるタイプの女の子」だけど、二卵性双生児ってヤツみたいで、声は似てるって噂だけど顔は似てない。

 眞木さんが陽キャラ系の美少年風の女の子だとするなら、お姉さんの方はクール系だけど、どことなく可愛いタイプだ。

 柔道か何かやってるらしく、背が低い割に筋肉が付いてそうな体型で、男子にはウケそうにないけど、あのお姉様の可愛さを理解出来ないのが、男が愚劣な生物である理由だ。

 ……おっと、あたし達のファンは男が大半なので、ファンの前では、絶対にこんな事を口に出来ないけど……。

「えっと……言いにくいんだけど……眞木さんのお姉さんが恋人らしい女の子と歩いてた」

 瑠華ルカちゃんが言った言葉を理解するまで……多分、数分間の時間がかかった……。

「ああああ……」

「それほど、イチャイチャしてた訳じゃないけど……あの雰囲気は恋人だね。一緒にキャナル・シティで恐竜のヌイグルミを買ってた」

「ど…ど…どんな……」

「ええっと……富士の噴火より前にTVでやってた子供番組に出てたティラノサウルス。豹柄の恐い顔の子と、赤いとぼけた顔の子」

「ち……ち……ち……違う……」

「ああ、ヌイグルミの話じゃなくて、『どんな人』って訊きたかったの?」

 あたしは何度も首を縦にふる。

「外人さん。背は高め。スタイルは良くて……顔はメリッサ・ブノワみたいな感じかな?」

 あははは……。

 冗談だよね……一言も話してない内に失恋なんて……。

 よりにもよって……何で、あたしがお姉ちゃんと喧嘩してる時に、更にあたしを動揺させるような事を言うかな?

 その時、あたしの携帯電話ブンコPhoneに着信音。

「ああああ……」

 相手はマネージャーの江見さんだったが……気が動転してて、うまく話が出来ない。

「えっ……えっと、ごめん、すぐに事務所に来て。一〇分以内に」

「へっ?」

「臨時で仕事が入ったんだよ……」

「あ……あの……でも……どんな……」

「それが……説明しにくいんだけど……台本無しの本番。ガチ、シュート、『悪役』は手加減してくれない……言い方は色々と有るけど……怪我の危険が有るから気を付けて……」

 ちょっと待って。

 あたし達の「仕事」は……台本通りにやっても、怪我の危険が有るから、普段の練習や打ち合わせをしっかりやってるんだよね……。

 そ……それなのに……台本無しの本番で……ガチで「悪役」側も手加減してくれないの?


「何やってんだ?」

 そして……私達がマネージメント会社の人達に連れて来られた山奥の謎の農場で暴れてた妖怪系・変身能力者系の悪者達(なお、約8割が河童系)は、「正義の味方」達が片付けた。

 でも、問題が発生。

「こいつらの内の2人が、パニクった状態で、かなり強力な魔法を使おうとして……魔法が暴走しかけてる」

 銀色の「護国軍鬼」の質問に、作業用強化服の同業者魔法使いがそう答える。

「何だ、いつもの事か」

 銀色の「護国軍鬼」は、呆れたような口調で、そう言った。

「いつもの事なの?」

 続いてメタリック・ブルーの「護国軍鬼」。これまた、声からして、あたし達とそう変らない年齢としの女の子のようだ。

 「中の人」がアメコミの「キャプテン・アメリカ」のファンなのか、胸には銀色の星のマークが有る。

「聞いてなかったっけ? 新入りさん。良く有る事なんだよ」

 そう答えたのは……先程の恐竜型の「使い魔」の主らしい「迷彩模様のティラノサウルス」風のコスの「魔法使い」系「正義の味方」。

「じゃあ、何か、ボクら魔法使い系以外でも出来る事有る? その2人に鎮静剤打つとか?」

 メタリック・ブルーの「護国軍鬼」は、仲間にそう訊くが……。

「やめろ。ここから先は、かなり慎重にやらないと、この2人にヤバい後遺症が残る。余計な事は何もするな」

 そして……あたしのチームメイト2人は……白目をむいて意味不明な事をブツブツ呟きながら、これと言って特徴が無い強化服じゃない単なる防護服を着てる2人の「魔法使い」系らしい「正義の味方」に羽交い締めにされている。

 その2人の「魔法使い」系「正義の味方」は、仏教系っぽい呪文を唱え続けてるけど……ビミョ〜に呪文が違うので別の流派かも知れない。

「そうか……じゃあ……私達は救助した労働者を護送する」

「そうしてくれ……」

 どうやら……2人の「護国軍鬼」には、この光景は「視」えてなかったらしい。

 ここまでの「気配」で何も感じてないらしいのは変だけど……まぁ、そう云う人も居るかも知れない。

「があああ……」

「うがががが……」

 そして……この「叫び」も俗に言う「霊視能力」を持ってない人間には聞こえないのだろう。

 術者がパニクった状態で呼び出された為に、当然ながらパニクったまま暴れ出そうとしたプリティ・ターコイズとプリティ・トパーズの「守護天使」が、「魔法使い」系の「正義の味方」達が作り出したらしい、炎のように視えるのと、蔓草のように視える2種類の「霊力の縄」で呪縛されていた。

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