転生したらモテモテでした

アル

プロローグ


早速だが、俺は死んだ。そう、死んだんだ。原因は、トラックに轢かれそうになってた少女を助けて死んだ事故死。名誉の死と言ってもいいだろう。25歳という若さだった。



だからといって後悔はない。恋人もいなければ、両親も他界していなかったし、友達もいなかった。俺が死んだところで、悲しむ人はいないのだ。あの少女、大丈夫だったかな。



「やあ、起きたかい?」



どこからか声が聞こえる。女性の声だろうか。

声のする方へ目を向けると、そこには綺麗な女性が白いワンピースを着て立っていた。いや、浮いていたと言った方が正しいか。



「すみません、現在の状況が読めないのですが.....」



「ああ、ごめんごめん、そのことについて今から説明するつもりだったんだ。私は転生神。君は転生するためにここにいる。簡単に言うと、ここは天界と呼ばれる場所だ。」



「転生、ですか?転生っていうと、よくあるあの異世界転生とかいうやつですか?」



「そうそう!理解が早くて助かるよ。」



まじか、実際に会ったんだな。転生かー。次の世界では友達とか、彼女とか欲しいな。



「急に転生って言われても困るよね。そこで!転生神である私が、色々ボーナスした状態で転生してもらいまーす!」



「ありがとうございます!なんか楽しみになってきたな!」



「君がこれから転生する世界は、剣と魔法がある世界だよ。プラス女性の数がめちゃくちゃ多いんだ。男女比で言うと、1対100くらいかな」



「ええ!?男性の数少なくない?大丈夫かな..」



「大丈夫大丈夫!なんたって、転生神である私が直々に加護とボーナスをあげるんだからさ!そんなに落ち込まないで!」



「まあ、転生神様がそこまで言うなら......」




まあグダグダ言っててもしょうがない。さっさと切り替えよう。



「よし、準備できた!それでは、向こうでの暮らし、楽しんでねー!!!」



その瞬間、急にパァっと眩しくなり、そこで俺の意識が途絶えた。



「ちょっとチート能力与えすぎたかな....まあいっか!」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る