小椋夏己の見聞録

ワールドカップ・クロアチア戦（スポーツ）

　残念ながら負けてしまいました。

　本当に残念、そして悔しい敗退です。

　昨日は夕方からもう眠くて、とても２時まで起きてはいられないだろうと思ったので、とっとと用事を済ませて９時半頃からぐっすり。２時間ちょっと眠って１１時半頃からもう一度起きて観戦しました。

　クロアチアは守りが固いチームと聞いていたので、ドイツ戦、スペイン戦と同じように前半守って１点取られてもいいから後半で逆転とはいかないでしょう。守備に強いチームが点を取って守りに回ってしまったら得点のチャンスは少なくなるはず。これは、前半に先制点を入れないとむずかしいぞと思っていたら、前半に前田の先制点！

「よし、これはいけるかも！」

　そう思いましたが、いやいや、まだまだ安心してはいけない。そう自分に言い聞かせて落ち着いて後半戦を見守りました。

　後半戦に入ってもなかなか交代なし。う～ん、これはどうだ？　

　いつものようにＳＮＳやメッセンジャーなどで他の人と会話しながらの観戦ですが、みんな私より何百倍も何十倍も詳しいのです。

「今大会で日本が先制するのもクロアチアが先制されるのも初めてなのでどうなるのか見もの」

「モドリッチはそんなに状態よくないけどペリシッチは生きてる」

「クロアチアは欧州がシーズン中でターンオーバー（コンディションを戻すこと）してないらしい」

　と、やっぱりみんな詳しいのですが、楽観的意見がやや多いように思いました。でも前回までよく守っていた板倉が今回イエロー２枚で出られない。そして前半を支えてくれた久保も出られない。

　後からだから言えるかも知れませんが、やっぱり交代がかなりキーになったように思います。

「後半、三笘を投入したらどうなるか」

　今までにあれだけの活躍をした三笘です、もちろん相手も注意してることでしょう。

　そして思った通りマークがきつく、なかなか抜けていけない。

　何しろ相手は大きい。当たるとどうしても当たり負けする感じになってしまう。

　そうこうしてたら、あっという間に追いつかれてしまった！

　ドイツ戦、スペイン戦では８割近く相手にボールを支配されていましたが、今回はほぼ互角。　

　正直、予選の段階からがっかりさせられることが多く、やっとぎりぎりで本戦に出られたような有様です。しかもあのグループに入ってしまい、本当に全く期待せずに見始めたワールドカップ、まさか、ここまでがんばってくれるとは！

「ここまでいい戦いしてくれてるんだから、今回はなんとかがんばって！」

　必死で応援しましたが、とうとう延長戦に突入。

　ＰＫ戦はかなり運に支配されます。

　ここまであれだけいい勝負してたのに、もうそれは全部チャラになってしまいました。

　あのイビチャ・オシムはＰＫ戦になったら、

「ＰＫはくじ引きのようなもの、監督にできることはないから」

　と、見なかったと言います。

　もう祈るようにして見ていたんですが、結果はまあ、あの通り。

　ＰＫを外した三笘が大泣きしてるのを見て胸が痛くなりました。

　もちろんキックの性能が高いほどＰＫは成功します。

　現在ジュビロ磐田在籍で元日本代表の遠藤保仁が得意とする特殊な「コロコロＰＫ」もありますが、精度と駆け引きと、そして運の勝負です。その結果が今回の敗退となりました。

　もうね、今回は本当に悔しいです！

　どうして悔しいかと言うと、悔しいと思えるだけの戦いをしてくれていたからです。

　もしも、最初に思っていたように、大したことないプレーをしていたとしたら、

「まあ、こんなもんでしょう」

　と、ここまで悔しくは思わなかったと思います。

　コスタリカ戦は諸事情で見られなかったし、後で録画も見ていないので分かりませんが、ドイツ戦もスペイン戦も、今思い出しても相手の方が強かった、うまかった。それを逆手に取った作戦勝ちの部分も大きかったと思います。

　ですが、今回のクロアチア戦は、あのクロアチアと、前回の準優勝チームと本当によくせってました。強くなったんだなと思いました。勝ち負け関係なく、いい試合を見せてくれたなと思いました。

　それを考えると、悔しいと思えることがうれしくて、誇りかなとも思いますが、やっぱり悔しいものは悔しい！

　日本の健闘を称えます！

　そして感動を与えてくれたことに感謝を！

　４年後、もっと大きくなった日本を、サムライブルーを見せてください。

　私もがんばって４年後も応援します！

　もう一度、選手たちに、監督に、関わった全ての人に拍手を！　

　こういうことがあると、

「この時までは生きておかないと！」

　と、じわじわ寿命を伸ばしながらがんばっているのです。

　がんばりますよ！