第5話 あの人との再開
ということで本屋にやってきたおじさんたち御一行。
ぬっひひひ、大森さんを沼らしてみせる。さあ、そのラノベの凄さに驚け、
そして讃えろ!
「それじゃあ、大森さんはどんなジャンルが好みなのかな?」
「あたしはたまに図書室でたまに恋愛小説を読むんだけど、どういうのを選べばいいのかよくわからなくて...」
「それなら、どういうのが面白いのか私達と一緒に見てみようよ。」
「ああ、頑張って大森が好きそうなもの見つけるよ。」
そうして、おじさんたちは大森さんが好きそうな本を探しに行くのであった
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おじさんは面白そうな本を探していると後ろから声がかかった気がした。
いや、気がしたのではなく、かけられていた。
「少しいいですかな。」
「え?」
後ろから聞こえた声に振り返るとそこにはあのおじいさんがいたのだった。
「あ、あのときのおじいさん。何か読みたいものでもあったんですか?」
「それがね、私はこういうことに疎くて娘がこういうものが好きらしいから見に来たんだよ。だけど私にはよくわからなかった。」
「それなら、さっきにお詫びに一緒に探しますよ。」
「そうかそうか、ありがとうね。それじゃあ、娘が言っていたのは、白髪猫耳ロリがなんとかって言っていたのだが、私にはちんぷんかんぷんで。」
おじいさんの娘よ、結構すごいの読んでいるな...
おじいさんに言ってもわかんないわけだな。
「とりあえず、おすすめのところとか言ってみましょう。」
「ああ、よろしく頼むよ。ところで君の名前はなんていうんだい?。」
「私の名前は松本小太郎って言います。」
「そうか、良い名前だね。私は『永井桑樹郎』っていうんだ。」
「その娘さんのためにも頑張って探しますね。」
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一方その頃、川上俊と大森瑠奈は...
「松本くん遅いね、どうしたんだろう。」
「そうだね、なにかあったのかな?」
「...どうしようか。」
「探してみる?」
「ラノベを探しながら、松本くんも探そうか。」
そうして、二人は松本を探しに行くのであった。
探しながら、歩いているとクラスメートに出会った。
「大森さんと川上くんじゃん、やっほー。」
「えっと、近藤さんでしたっけ?」
「うん、そうだよ。みんなのアイドル近藤奏だよ〜」
『近藤奏』はクラスの中心人物的存在であり、自分のことをアイドルと思っている
女子なのだ。
「近藤さんはどうしてここに?」
「かなかなはねー、雑誌を見に来てたの。」
「へ〜、そうなんだ。」
「うん、可愛いを維持するためにかなかなは頑張っているのだよ、るーちゃん、
しゅんっち。」
環境にすぐに慣れていて流石だと思う俊と瑠奈であった。
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