第8話 ひょっとして、アタイの事か!!

今回はサブタイとネタを合わせるため、短いです。


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 グローケンと別れたあと、アタイは食べ歩きに向かう。まだ食えるしな。


「さて、どこか食うところはないかな?」


 そう呟きながら歩くと、何やらいい匂いがする場所にたどり着いた。


「ここはなんだ?」

「……ああ、嬢ちゃん。ここは冒険者の店『赤竜神の施し亭』だ。」


 赤竜神って、……ひょっとして、アタイの事か!!


「……冒険者とは山の方へも行って、ドラゴンとかを退治する輩だな。」


 少し前まで結構来ていたからなぁ。


「ああ。ここの冒険者に赤竜神様を襲う輩はいないがな。」

「そうなのか?」

「ああ、この街にとって赤竜神様は守り神だから討伐の依頼もないしな、それに領主や神殿から禁止令がでてるからそもそも依頼をだすことすらできない。」

「だから、最近冒険者が来ないのか……。」


 まさか、たった2度の邂逅がこんなことになってるとは。


「で、旨そうな匂いがするんだが、それは?」

「ああ、この店の酒場からだろう。一般の客も入れるから食べていくといいよ。」

「そうか、じゃあお邪魔しようか。」


 アタイは店に入る。店の中には屈強そうな戦士やそれなりに魔力のある魔法使いなど冒険者が集まっていた。まあ、そんなことよりもメシだな。あっちが酒場か。


「メシ食いたいんだが、いいか?」

「ああ、適当な席に座ってくれ。」

「わかった。」


 アタイは空いているカウンター席に座る。


「ん?ああ、あんた串焼き大食いの嬢ちゃんじゃないか。」

「クシヤキ大食い?……って、ひょっとして、アタイの事か?」

「ああ、この前の祭の時に串焼きの屋台の横で山ほど食っていただろ。」


 確かにたらふく食ったけど、まさかあの程度で大食いといわれるとはな。

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