第2話 口口口、

交わしてみる。悪くはない。

ろろろ、ろろろろ。


メハクチホドニ、なんたらかんたら。

口がなければ、しゃべれない。

目がなければ、見えない。

機能が違うと思います。

発する以外になにかあるのか

視覚以外になにかを感じるのか。


口口口、目目目

口目口目口

口口口、考え出したらきりがない。


舌を侵入させるときの、

あなたの健気さ、わたしの飽きっぽさ

わたしの目がものを言わないように

閉じる、めめめ、ろろ、ろ


飽きてはいない。なぜか冷静になる私がいるだけ。

私の口を、目を閉じる。

もうなにも発せない。その気もない。


わたしのなにかがあなたに、いくのだろうか。

うれしいとはならない。わたしはあなたのなかにいるだろうか。


閉じる、め目 ろ口 口口口、

何も言わないように。

見えないように。

ただ受け入れる、粘膜を。


快感を覚えることが、正であるなら。

わたしは私は間違っているのか。


飽きっぽいだけ、疲れるだけ。

飽きている、疲れている。


早く終わらせて、あ、


寝ましょうよ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る