7話

 優しい夢から、目が覚めた。

 

 涙が零れていたのか、頬や耳が冷たい。指で拭おうとして、初めて今の状況を理解した。

 

 両手両足が鎖でベッドに固定されていて、身動きが取れない。無理に動かすと、鎖が皮膚に食い込んで痛い。

 

 仰向けに寝かされたまま、今いる部屋を観察した。でも、部屋の中は薄暗くて、よく見えない。それなのに、ちょうど私が寝かされている場所、このベッドにだけはスポットライトが当たっているように明るい。

 

 恐怖もあるけれど、部屋の中は凍えるように寒い。周りはやけに静かで、何か機械が動いているような音だけがしていた。まるで、冷蔵庫が動いている時のような音だった。


「ああ……ようやく目が覚めたんだね」

 

 男の声が、部屋の中に響き渡った。暗闇に目を凝らす。部屋の中心、椅子に座っていた人影が、コツコツと足音をさせながら近づいて来る。

 

 スポットライトの明かりが、その人の姿を照らし出した。

 

「幸夫さん……」

 

 そこにいたのは、私が知っている彼ではなかった。いつもの優しい雰囲気が嘘のように、纏う空気には、近づく人を凍てつかせるような棘がある。見下ろす目には、私の事を、まるで人間だと認識していないような不気味があった。こんなに、冷たく恐ろしい目を、私は知らない。

 思わず目を逸らす。

 

「僕を見て」

 かけられた声が怖くて、体が震え出す。

 

「見ろよ!」

 怒鳴り声と同時に、頬に痛みが走った。ジンジンとする熱に、ようやく自分がぶたれたのだと理解した。

 

「ああ、いけないな。まだこれからなのに。……君は、僕を煽るのが得意だね」

 自分でぶった癖に、まるで労わるように頬を撫でまわす手。激しい嫌悪で鳥肌が立った。

 

「怯える姿も愛らしいね。君が気絶してから、僕はあの椅子に座って、君が目を覚ますのを待っていた。2時間くらいかな? でも、全く苦にはならなかったよ。鎖に縛られた、標本の蝶。流れる涙は、どんな宝石よりも輝いて見えた。とても有意義な時間だった。でも、1つだけ困ったことがあってね」

 

 ……この人、何を言っているの?

 

 混乱する思考は、頬を舐められたことでかき消される。

 

「ふぅ。なんて甘いんだ。君がどんな夢を見ているのか想像して、こうするのを耐えていたんだよ」

 

 無意識のうちに悲鳴を上げていた。気持ち悪さでパニックを起こし、どうにかなりそうだった。私が藻掻けば藻掻くほど、鎖に食い込んだ手足の痛みが私の理性を砕いていった。

 

「家に帰して! 帰してよ!」

 

 私が叫ぶと、彼はベッドから立ち上がり、距離を置いた。でもそれは、私の抵抗を恐れたのではなく、自由を封じられた私が藻掻く様を、この無様な全身を見るためだった。

 

 彼は恍惚とした表情で、私をジッと見つめていた。

 

 私が抵抗の無駄を悟り大人しくなると、彼はまたベッドサイドに腰を下ろした。私の頭を撫でながら、髪を指で弄びながら、彼は子供をあやす様な口調で語りかけてきた。

 

「夕飯がまだだよね。君は動けないから、僕が食べさせてあげる」

 

 彼は席を立ち、レストランで使っているようなキッチンワゴンをガラガラと押してきた。

 

「食べながら、君のお姉さんになる子達を紹介しようか」

 

 そう言って、彼は部屋の電気を付けた。

 

 真っ白な部屋の中に、4台の細長いガラスケースが展示されていた。まるでガラスの棺のような、その中に立てられていたのは——血だらけのワンピースを着せられた女性達だった。彼女たちはまさしく、私の前に現れた4人の幽霊、その正体だった。

 

「そんな……どうして? あなたがこんな酷いことを?」

 

 彼は手に持っていたリモコンの、もう一つのスイッチを押した。部屋の壁を覆っていたカーテンが捲れ、冷たいコンクリートの四面が露出する。それらの壁一面に、使い古された拷問器具がかけられていた。博物館に展示されているようなものから、見たことのないようなものまで。


 ……なんて悪趣味な。


「綺麗な黒髪の女性は、この世で一番美しい生き物だ。僕の母もそうだった。とても、とても美しくて、清らかで。僕なんかが近寄っちゃいけない人。父に殴られる様も、血を流しながらまぐわう様も、どこを切り取っても美しくて。本当はいけないのに、それでも僕は、僕は……」

 

 彼が私を見る目は、猛獣の様な獰猛な光を宿していた。腹を空かせた猛獣が、ようやく獲物を前にしたときのように、ギラギラと欲を隠さないでいた。

 

「手に入らない物を、手に入れたくて仕方ない。綺麗な黒髪の君。穢れを知らない清純な君。父が母にしたように、僕は清らかな君が壊れる様を見たい」

 

 口元に、白いスープの入ったスプーンが押し当てられる。

 

「食事をしながら、君のお姉さんたちの話をしよう。みんながどうやって壊れていったのか、事細かに教えてあげよう。そして、食事が終わったら、君をあの子達のようにしてあげる。僕に全てをさらけ出して、元の形が無い程壊れて。そしたらやっと、君と僕は結ばれる」

 

 恐怖。気持ち悪さ。得体の知れないこの男への嫌悪。全てが私の体を縛り、支配していた。

 

 動揺で定まらない焦点は、ガラスケースに飾られた乙女たちへ向けられた。

 

 愛する人と結ばれる。その夢が信じた男に、それも最悪な形で壊された乙女たち。どれだけ辛い思いをしたんだろう。

 

 そう思ったその時、彼女達は目を開け、まっすぐ私を見た。その眼に込められた光は、私への哀れみでも、同情でもない。

 

 ……そうだ。せめて、ただ一つ、言わなきゃいけない事がある。

 

 今度は強い意志を持ち、視線をまっすぐ彼に向けた。

 

「幸夫さん、あなたはなんて馬鹿で、可哀そうなの」

 

 嘘をつかれたように、男の手がピタッと止まった。

 

「私はあなたの過去がどんなものだったか知らない。でも、例え全てを知ったとしても、私は、私の未来を奪おうとするあなたに、あの女の人達の未来を奪ったあなたに、同情なんて絶対にしない。こんなことをしても、私達はあなたの物になんかならないから!」

 

 床に投げ捨てられた食器が音を立てて割れた。

 

 馬乗りになった男が、私の首を強く絞める。

 

「違う! 違う! 違う! みんな僕の素敵な花嫁だ。僕は彼女たちとこの地下で 過ごした日々を忘れない。全てを僕に見せてくれた彼女たちを、その壊れる様を愛でる時間を、僕は——」

 

 大きな音がして、首にかかっていた力が抜けた。

 

 むせかえる私を優しく抱き起そうとする腕は、ひしゃげていて心もとない。それなのに、力強く感じられて、触れられるだけで安心する。

 

「お母さん」

 

 首のない血だらけの幽霊、お母さんが助けに来てくれた。片手には、男を気絶させたフライパン。軽く凹んだそれを投げ捨て、両手で私を抱きしめてくれた。

 

「お母さん、私を助けようとしてくれてたんだね。それなのに私、酷いこと言っちゃって、駐車場に置き去りにしちゃって……ごめん。ごめんね」

 

 ポロポロと零れる涙。あんなに酷いことしたのに、お母さんは、私を慰めるように抱きしめたまま頭を撫でてくれた。

 

 床の上に倒れた男が、小さく呻き声を挙げた。目を覚ます前に、早く逃げないといけない。

 

「お母さん、これ外せそう?」

 

 お母さんがベッドの鎖を引っ張ったり、フライパンを拾って叩いたりしてくれたけど、外れない。この鎖の鍵を探さないと。

 その時、地下室のドアが音もなく、ゆっくりと開いた。ドアを開けた人影が、様子を伺うようにこちらを見ている。そして、状況を理解するや否や大きくドアを開け放ち、こちらに向かって全速力で走って来た。

 

「河瀬さん! 無事?」

 

「細井君!?」

 

 現れたのは、細井君だった。手足を鎖を見て、辺りを見回すと、倒れていた男の服をまさぐった。

 

「くそっ! どこだ」

 

 その声に反応したのか、それとも、タイミングを待っていたのか、天井から何かが降って来た。細井君は天井から降って来た、血濡れの小さな金属片を迷わず掴み、鎖の鍵穴に差し込んだ。驚くほど簡単に鍵は開いて、私の右手が解放された。


「鍵!? どうして天井から?」

 

 ふと、天井から血に濡れた私の服が落とされたことを思い出した。今思えば、早く帰れと言いたかったんじゃないかと思った。

 

「細井君、どうしてここに?」


「俺の背中にいる人、見える? 学校で呼び出しちゃったあの幽霊、僕に取り憑いていたんだよ」

 

 もう片方の鍵を開けながら、細井君が自分の背中を指さした。

 

 細井君の両肩に、白い手が添えられている。腕の先を追うと、学校に現れたあの赤と白のワンピースを着た幽霊が佇んでいた。

 

「俺も最初は気付かなくて、家に帰ったら爺ちゃんが真っ青な顔になってビックリしたよ。でも、おかげでここを見つけられた。そこで伸びてる奴のしでかしたことも、全部聞いたよ。早く逃げよう」

 

「細井君」

 

「足の鎖も外すから、もうちょっとだけ待ってて」

 

「後ろ!」

 

 意識を取り戻した男が、頭を抑えながら、ゆらゆらと立ち上がった。私たちの方を睨み、壁にかけてあった凶器を手に取った。鋸のような歯が付いた、私の腕よりも太い刃物だった。

 

「細井君逃げて!」

 

「できるわけないだろ!」

 

 細井君は、足の鎖に手を添えながら男に向かって怒鳴った。

 

「この変態野郎! こっち来んな!」

 

 枕を投げつけるけど、効果はない。

 

 男が刃物を振りかぶって走って来る。

 

 振り下ろされる刃物。細井君は私の鎖を外そうと必死だ。私は、咄嗟に細井君の上に覆いかぶさった。

 

 だけど、覚悟した痛みはない。代わりに、大きな金属音が頭の上で鳴り響いた。

 

 お母さんのフライパンが、振り下ろされた刃物を弾いたからだ。

 

 男は衝撃で、数歩後ろに下がるも、依然としてこちらを睨んでいる。お母さんは、両手を広げ、私たちと男の前に割って入った。

 

「ここは僕の家だ。僕が、僕の可愛い花嫁達の為に建てたんだ。その子を置いて出ていけ!!」

 

 両足の鎖が外れた。お母さんは男を通せんぼするように両手を広げたまま、こちらの様子を伺うように、少しだけ身を捩る。細井君は頷くと、私の体を抱き上げた。

 

「早く逃げよう」

 

「でも、お母さんが」

 

 細井君肩越しに、お母さんの方を見る。そこにいたのは、お母さんだけじゃなかった。血染めのワンピースを着た4人の幽霊。いつの間に現れたのか、彼女たちが男の手足を掴み、床にねじ伏せていた。

 

「彼女たち、きっとこの時を待っていたんだよ」

 

 地下室を出た先は台所だった。食器棚の下に、あの地獄に通じる道は隠されていたようだった。

 

 明かりが落とされたダイニングルームを抜けて、廊下を抜けて、玄関のドアへ。開け放たれたドアの先から、街灯の光が差し込んでいる。

 

 あと少し。なのに、出口を目前に電子音が響き、玄関のドアが閉じられてしまった。

 

「くそっ! 何の霊障だ!」

 

「違うよ! きっとあいつが何かしたんだよ! あの手に持ってたリモコン、屋敷中の仕掛けを動かせるのかも」

 

 あの男の言葉が脳裏をよぎった。


『絶対逃がしたくないからね』 


 私たちをこの家から出さないつもりらしい。


「さっきはどうやって入ったの?」


「俺に取り憑いてた人が開けてくれたんだよ。他の出口に心当たりは?」


「窓を破るとか」


 床に降ろしてもらい、一緒に近くの部屋を調べた。暗闇の中、手探りでカーテンを開ける。だけど、窓は鉄製のシャッターに覆われ、とても破ることはできそうになかった。

 

「クソッ! ドアのパスワード当てるしかないのか」

 

「あの幽霊さん、どうやって開けたんだろう」

 

「それは、きっと人間にできない方法だよ。だから、ただの人間の俺達は、パスワードを入力する以外ここを開けられないんだ。畜生! 何かヒントないのか」

 

「そうだ! 一個、試していい?」

 

 ここに来た時、あの男が入力した番号の並びを打ち込む。

 

 エラーメッセージ。

 

「開かない! 外と中で数字が違うの?」

 

 その横に、2の数字。あと2回失敗したら、ここはもう開けられないのかもしれない。

 

「他に何か思い当たる事は? 何か言ってなかった? 例えば、何か思い入れがあるものとか」

 

 私は、必死に記憶の中を探った。あの男が、自分の誕生日だとか、そんな安易なものを入れるはずがない。

 

 あの男が執着していたものは何? 黒髪の女性? 母親? もし母親の誕生日をパスワードにしていたら、それを知らない私たちはここを開けられない。

 

 ……でもまって、さっき入れた番号。あの6桁、471023、それが特定の日を現す数字だったら? 47は年号で、後の数字が日付。私のお父さんは、そうやって私の誕生日を携帯のパスワードにしていた。もし入り口のパスワードがあの人の母親の誕生日なら、こちら側の数字は一体何をいれたの?

 

「私の誕生日とか」

 

 エラーメッセージ。残り回数は1回。

 

「もう何も思い浮かばない」


「クソッなにかないのか? でも、きっと6桁には間違いないよ。この鍵、外と同じ作りだし」

 

 ……何かないか6桁の数字。あいつが他に執着していたもの。

 

 じっと考えていると、体が冷える。震えていると、細井君が上着をかけてくれた。

 

「ありがとう」

 

 そういえば、これ私の服じゃない。このワンピースを着てほしいとあいつに言われたんだ。

 

 頭の中にあの男の声が響いた。

『オーダーメイドで作らせたんだ。君にぴったりのはずだよ』

 

 ……いや、嘘だ。まさか。そんなはずはない。だって、私は教えてない。でも、このワンピースは怖いくらい体にフィットしてる。

 

 震える指で、6桁の数字を入れた。無機質な機械音と共に、鍵の外れる音がした。


「あの時、おかしいと思っていれば……」

 

「何の数字だった?」


「小数点を除いた、私の3サイズ……」

 

「……」

 

 細井君は、流石に言葉を失ってしまった。

 

「とにかく逃げようよ!」

 

「そうだね!」

 

 私たちは、どちらともなく手を繋いで門へと走った。だけど——

 

「ここもか!」

 

 門を叩いてもビクともしない。

 

「誰か! 誰かいませんか! 助けてください!」

 

「誰か来てください! 誰か!」

 

 声の限り叫び、力の限り門を叩く。鈍い鉄の音が大気に響く。その騒音に混ざり、背後から何か引きずるような音が聞こえてきた。

 

 ――ズリ……ズリ……

 

 あの男が、凶器を引きずりながらこちら歩いてくる。首や手足にうっ血した手形やひっかき傷をこしらえ、白いシャツには鮮血の染みが出来ていた。血走った目には、あからさまな怒りの色。歯茎をむき出しにして唸る様は恐ろしい化け物にさえ見えた。 

 

「なんだよ! あの幽霊達にやられたんじゃないのか!」

 

「どうしよう……お願い! 誰かここを開けて! 助けて!」

 

 近づいて来る化け物。どうすることもできず、門を叩き続ける私たち。

 

「助けて! 死にたくないよ!」

 

 そう思う一心で、気が付けば無意識に叫んでいた。


「お母さん!」

 

 ——ガシャアン!

 

 二階の窓ガラスを突き破り、勢いよく宙に投げ出された鉄のシャッター。男は逃げる間もなく落ちてきたそれの下敷きになった。

 

 立ち上る土煙の中、浮かび上がる人影。やれやれと額の汗をぬぐおうとする仕草。だけど、肝心の首が無いそのシルエットは——

 

「お母さん!」

 

 お母さんは、シャッターの上から足をどけると、両腕を広げて私の方へ歩いてきた。

 私は、迷わずお母さんの胸に飛び込んだ。冷たい胸に顔を埋め、強く抱きしめると、お母さんは強い抱擁を返してくれた。生きていた頃の温もりがなくても、お母さんの腕の中は居心地がいい。 


「お母さん、あのね。たくさんのありがとうと、どうしても伝えたい事があるんだよ」

 

 夢の中で伝えられなかったその言葉を口にした。


「私、お母さんの分も幸せに生きるよ。いつか、お母さんが死んじゃった日の、あの事件も乗り越えられるように、強く、強く生きるから。だからどうか、笑顔でいて。姿が見えなくても、いつも傍にいてくれること、絶対忘れないから」

 

 そう告げると、お母さんの体が明るい光に包まれた。それは夜だというのに、朝日の様な優しい光だった。

 

「お母さん」

 

 光を浴びたお母さんの体から、あの日の傷が消えていく。痛々しい血の跡も、光の粒になって、消えていく。

 

 白いブラウスに、ベージュのスカート。

 

 サラサラの黒い髪には、可愛いお花の髪飾り。

 

 それから、もうずっと思い出せなかった、お母さんのお日様のような柔らかい笑顔。

 

「お母さんは、愛希ちゃんが幸せに生きてくれることが、何より嬉しいの」

 

 優しい声で私に語りかけ、髪飾りをほどいて私の手に握らせた。

 

「お守り。姿が見えなくても、お母さんは愛希ちゃんを見守ってるから」

 

 そう微笑んで、お母さんは光の中に消えていった。

 

 後に残ったのは、夜の暗闇と遠くで聞こえるサイレンの音。

 

 もうきっと、お母さんの幽霊には会えないかもしれない。だけど、それはお母さんの願いが叶ったという証拠。叶わなかった願いが幽霊の源だから、お母さんが幽霊になって出てこないということは、私がお母さんの願いを叶えてまっすぐ生きているという証明なんだ。

 

「でも、忘れないよ。お母さんの優しい笑顔。一緒に生きていた楽しい思い出」

 そう心に決めた。

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