パンドラの…

陛下の跡を任されるのは自分しかないと思っていた

あのような庶出の弟に

女神の加護が与えられようとも

産まれてからの全ての生をかけた

この努力は認めてもらえる

そう思っていた


…はっ


乾いた嗤いが漏れる


様々な思惑が動く城の中

誰も彼も腫れ物のように扱う


私は静かに狂っていったのだろう


城の地下深く封じられた

あの箱の蓋に指をかけるほどには


****


王子でも王女でも

公子でも公女でも。

性別おまかせいたします。

是非あなたの声でお聞かせください

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