第8話  宝山

 宝の山何で此の名?


 純白の花弁に目を奪われる、


 そう此れも紫陽花だ、


 昔、


 昭和の時代は日陰者、


 其れが紫陽花の立ち位置、


 余り家の中でも、


 余り歓迎されぬ場所、


 穢れた場所、


 其の場所の外、


 其れが紫陽花の立ち位置、


 紫ががった赤、


 若しくは青、


 損な立ち位置、


 でも、


 今の艶やかさを見たならば、


 きっとそんな立ち位置では無かっただろう、


 こんな純白な花を、


 誰がそんな所に置くだろう。



 誰にでも見て貰いたい、


 そう思って仕舞うだろう、


 そんな純白の、


 穢れとは無縁な紫陽花、


 其れが宝山。



 何時も通り近況をご覧ください。

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