二つの才能の運命の出会い、そしてそれぞれの想いの交差

この作品を語る上で最も大きいのは、やはり王子の主人公に対する感情だ。
王子を息苦しい王家から解き放ちたいという主人公のワイズが、実は天才だった。
そこから歯車の回りだす王子。
二人で事件を踏み潰し、本当の友人になった。
少なくとも、ワイズはそう思ったはずだ。
だが王子にこそ巨大な想いがあり、それがワイズの想いと実は噛み合っていないからこそ、これから二人がどのように進んでいくのかが、焦点になるだろうか。
巨大感情と特大感情、その発生を見届けて欲しい一作である。