第24話 常連の店回り
シェルに付いて行くと出店を回って大量に肉、野菜、果物、衣類などを買って行く。移動する場所が決まっているようで迷い無く歩いて行き、必要な物を購入している。
買い物の常連のようで行く先々で、お店の人から声をかけられて値引をしてくれていた。
あっという間に荷台いっぱいになり、それなりに重くなっていた。
君は大量の食材に不安を感じて、こんなに買って大丈夫なのか尋ねる。
「大丈夫ですよ。魔道具という便利なアイテムがあって、置いた周辺の食材を腐りにくくするものがあるのです。その魔道具は……とても高い物ですけれど」
魔道具というアイテムの便利さに君は驚く。
そう考えてみると押せば水が出てくるものも便利だった。
あれも魔道具なのだろうかと考えているとシェルは言う。
「洗い場で水が出てくるものも同じです。便利ですよね」
君は魔道具については何も知らないが、使えばとても便利だというものだと改めて思った。買い物の行く先々で、シェルが君を連れている事がお店の人たちには新鮮に見えていたせいなのか、とうとう彼氏ができたかと喜ばれていたりした。
真っ赤になったり否定したりと忙しい状態だったが、言われ過ぎて慣れたのか買い物が終わる頃にはシェルは多少動揺するくらいで受け流せるようになっていた。
「アッシュを連れて買い物するだけで、酷い目に遭いました」
少し恨みがましい様な目でシェルに見られたので、君は頭を下げて謝罪をする。
「えっ、いえ。別に謝らなくても……あ、あれは、お店の人たちが悪いのです。別にアッシュが悪い事はありませんから」
そう言いながら急に早歩きになるシェルを君は台車を引いて歩く。
何かが足に当たる感触がすると白い紙が落ちていた。
文字が書かれているが内容は分からなかった。
君はそれを……。
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