6話 まだプロローグが終わってなかったらしい


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高校2年目の7月12日(金)。

今日の1限目は数学から始まった。


「えー。もうすぐ、夏休みに入るからな...。それまでに教科書212ページ。第2章までは進む。2学期後半からは数3に行くからそのつもりで授業していくぞ〜。」

数学の教師が黒板につらつらと数式を書き殴っていく。



くふぁ。眠い。


昨日は、10月にアニメ化する作品の2話分のアニメ原稿のチェックを徹夜でやったから。それに最近忙しくてあんまり寝てないんだよな.....。



くふぁ。ねむ。


俺はあくびを噛み締め、滲んだ涙でぼやけた視界のまま黒板を眺める。

前の席では、雄大の背中が大海原を進む貨物船のように小さく大きく揺れていた。


隣の席は空席で、クラス全体に普段より質素な空気が漂っていた。


今日も、穏やかな日が来ると願って。


俺も寝よ。じゃないと夜まで体力持たない。あー、早く学校終れ。ぼんやりと薄れゆく黒板と教師の景色を最後に、俺はゆっくりと瞼を閉じた。








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これは、何でもない日常と平凡な人生を望む、ひとりの天才、、、家.....失礼。

ひとりの天才小説家と、

同じく、自由を得る為に奮闘するひとりの神絵師の物語である。


2人は自分の思い描く未来を手に入れるため、過去を乗り越え、未来(先)に進めるのか。



タイムリミットは高校卒業。

果たして、2人の行方はいかに。



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