第4話お守り

智夏は、6年前のあの日、

クラスメートの

何人かに無視されたり、殴られた事を

真緒に話した。

智夏は,話終わると必死に泣くのを

我慢するのに視線を下に向けていた。

「智夏ちゃん、今は泣いていいよ」

真緒は、優しい声で智夏にそう言うと

智夏の中で何がが解けたのか

大つぶの涙を流していた。

「ありがとう、もう平気。」

しばらくして落ち着いた智夏は,

少し鼻声になりながら真緒に

そう言うと真緒は,ニコッと笑った

真緒は、ズボンのポケットの中に

左手を入れると何かを取り出していた

「智夏ちゃん、これあげる。」

そう真緒に言われて渡された物が

透明で綺麗な水晶玉のストラップ

だった。

「それお守りに持ってて」

真緒は,智夏にそういうと

智夏は,静かに頷いた。

その瞬間辺りが真っ白になると

だんだん真緒が見えなくなっていた。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る