女神に捧ぐ鎮魂歌

夜中真昼-よなかまひる-

プロローグ

1

 目の前で花びらが舞った。


 咲き乱れた白の花畑で。


 あの子の血で赤く染まった花びらが、ひらりはらりと。


『………ねぇ』


 手折った花の血の雨を一身に受けて、白銀の悪魔が微笑んだ。

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