俺の夏休み 8月11日② NTR夏の陣、ネタキュンシュ対ヒロ(同一人物)

「来年はもう、3年。つまり最後の夏休みと思ってハメを外してはいけない、こういう時の心の緩みが取り返しの付かない事をふじわらぁぁ!!スマホいじるなぁ!」


 担任の先生の教訓…というか登校日に来た俺達学生に夏休みの注意を促しているか…


「マスゲーム担任、結局貴方は自分の腸内に閉じ込められた時の解決方法を示せなかった…結局、腸内に閉じ込められたままオレは脱糞、まさに町内の笑い者…その時に思ったな…フジワラ連呼するだけの教育者に従う必要があるのかと…大体ハメを外すのはネコや眼鏡、ハメたのはネトとアイ…何でも無い、そして貞淑なタツは学ぶ、楽ちんスマホから」


 タツは最近、楯突く事を覚えた様で、絶対勝てないディベートに挑戦し、ヤバくなると真後ろに逃げる。

 後、さり気なく俺のNTRも晒す、コロス…


「おっ!♥おっ!♥おっ!♥丸呑みイグッ!♥イグエッ!♥イグッ!♥エッ!♥」


 そして片やスカートのポケットに片手を突っ込んで凄まじい上下運動をしている。

 周りを洗脳しているから平気とかそういう問題じゃない。そんなに堂々と教室で行うのはモラルの問題でどうかと思う。


「フジワラ!話してる途中ぐらい少しは我慢しろ!」


「はっ!?我慢できないのはそこの底抜け性欲お化け、淫乱眼鏡委員に言ってもらおうか?」


「吉川!お前もなんかやってんのか?」


「先生!♥そう言いながら藤原さんはポケットに切れ込みを入れていつでも1人で楽しめると書いて快楽してまぁす♥」


「かぁっ!貴様!また担任に諫言を!ふざけるなよ貴様!」


「先生!♥藤原さんがもう何年も諫言の使い方間違えてまぁす♥」


 …学級崩壊だ、俺は美しい勤勉な高校生活に憧れてここまでやってきた…決してこんな昭和のヤンキー高校みたいな性活もとい生活じゃない。

 ちなみにここ、結構勉強しないと入れない、国立大学に入るのが当たり前の進学校なんだぜ?俺だって頑張って入ったんだよぉ…死にてぇ…


「もういい!お前等、体育館行くぞ!全校集会だから…藤原、もう良いから体育館でスマホ見てろ、周りに見えないようにな…」


 何だ、人を変態みたいに…とか、訳の分からない事を良いながら立ち上がるタツ…さて、俺も行くか。と思ったら廊下で肩に重みを感じた…


左から


「どっちに〜♪振り返る〜♫ラ〜ブラ〜ブ〜ネタキュンシア〜♬それはわ・た・し♥」


右から


「いや、オレだろう、右だヒロ、右に間違いない、チ○コの曲がっている方向と一緒だ、さあ!さあ!」


 今多分、俺はケルベロスみたいになっているだろうし、チ○コが曲がってるのをバラされた。

 コイツラが顔を肩に乗っけて何を…横目で見ると二人共唇が尖っていた…

 俺が何も考えないように、周りがザワつくのも見ないようにしながら、真正面を直立不動で歩いていると正面にアイカがいた…アイカ…俺の…今の…NTRれた彼女だ…


「ねぇヒロぉん!?♥なんでこの間、バーベキュー逃げたのぉん?♥」


 うあぁ…お前もかっ!?絶賛アイカは壊れ中であり、NTRれたと思ったら今度は誘惑してくるようになった。

 後、合法ドラッグをやってるらしい。お、俺の彼女…かぁ…


 正面から迫ってくるアイカ…何故か異様にケバくなったし、薬を嗜んでると思われるアイカが正面から向かってきた…おもむろに胸のボタンを開けながら…


「ツアぁあッ!」「「「あっ!?」」」


 俺は気合の掛け声と共に、まるで滑り台に身体を滑らせる様に、両肩に顔を乗せるふたりを置いてきぼりにしつつアイカの股下にスライディングをかまし走って逃げた…追いかけてくる女三人…モテモテだぜ!その姿は、さながらイッキから逃げる地主!

 まさに俺は、落ち武者狩りに合う落ち武者だ…筋肉パワー馬鹿、妄想変態馬鹿、薬中売春馬鹿、農民は殺気立ってるぜ…いや、悪く言い過ぎた。


 体育館に着き、先に座る…既に式は始まる寸前、厳粛な雰囲気が漂っている。

 アイツラも流石にこの状況で問題は起こすまい、皆いるし教師もいるしな…


 やっぱり、学校はこうでなくちゃ!勉強!スポーツ!イベント!真面目にやって、大人の階段…

「ヒロッ!早く!殺して良いのよっ!昔のヒロに戻って!」「違うっ!ヒーロポンポン!ヒロポンポン!私の未来のかれっぴっぴー♬」「ネタキュー!♥ネータッ、キュキュ!(シュッシュッ)」


 何も聞こえない…俺の名前をドラッグにみたて、大声叫ぶナチュラル大型トラック忍者、殺せとか言っているリアルドラッグ彼女、脳が逝ってる変身ヒロインが3人で密着してきた…ザ、悪目立ちした……

 ちなみに我が高校の3年生は、俺について危険人物とみなしている。

 中学時代の人殺し噂(殺してる訳無い)、高校一年から今まで問題行動(ほぼタツのせい)からだ。

 俺の学校生活が…苛つく…コイツら…


「おい、根多…コイツラに言え」「…お前等静かにしろ」「「「はい」」」


 先生、俺、三馬鹿が綺麗に連携を取り静かになった…いや…返事は良いんだよ。すぐ忘れるし、確かに聞こえた…イクエちゃんが「ここからよ♥」と不穏な事を言った。


 そして始まる校長の言葉…夏休みだからって…担任がさっきした話をダラダラしている…すると急に前の席の田辺君がボソッと言った。


「これは…根多君が主犯じゃないと信じているよ…」


 どうしたんだ?


「それでは続いて、朗読コンテストで夏休み中に大賞を取った田辺君の朗読です。今回読んで頂くのは『偉大な君主の物語』です」


 パチパチパチパチパチパチパチ


 おぉ、田辺くん凄いなぁ…席が前後で仲の良い友達としては鼻が高いぜ…朗読って上手に本を読むんだっけ?

 田辺君がマイクを自分に近付ける…楽しみだ。


「偉大な君主の物語 こと 根多君主」


 うん?田辺君?今なんか…

 そして田辺君は読み始めた…


『―――そこは何億年も前の物語。あるところに、攻略と耐久の極み、その名は『ゴク』と呼ばれる鬼がいました。極はハーレムを形成していました。

 極のパートナーと言われ、暴力という意味合いの強さに関しては右に出る者はいないと言われる『マン』。

 その下に『アマ』と呼ばれる洗脳の力を兼ね添えし強者と、同じ様に異能と呼ばれる力を持つ66人のハーレムを形成していました。

 3つの短い角の生えた鬼のカリスマと言われる極は言いました。

【タツ、最大限まで気持ち良くなるにはどうするのか?それは貴様の全力でブチ殺される事だ。それが1番気持ちE】


 そして闘う為に生まれた様な強く巨大な肉体と三眼六臂四足の曼は、巨大な口をクァっと開け、鷹の様な目で言いました。

【ヒロ、いつも言っているがオレはただ、まったりズッポシが良い。ヴァイオレンスはアウト、ソフトタッチでゆっくり長くインで良んで淫】

 しかし、その日はいつも違う、天は言いました。

【根多君、藤原さん、とうとうクソ共が神降しをやるそうですよ】

 そう、いよいよ…世界の破滅が近付いてきました』


 はい、ちょっと待った。田辺君?何を朗読しているのかな?

 また、よくイクエちゃんが言う会話の成り立っていない人達のクソ妄想話はとにかく、現代に生きる人間のアダ名が出ているが?根多君は本名だが?


 極って言ってるんだから極のままにしろ、ヒロに略すな…タツもな…そのタツを見ると「何だ、オレは美少女戦士じゃないのか…」とか意味不明な事を言っている。

 アイカも私は?とか言っているし、イクエはフルフルと絶頂している、しかも自分だけ偽名…


 田辺君…何故だ…俺は友達だと思っていた。いくらなんでもこんな仕打ちは…いや…


――これは…根多君が主犯じゃないと信じているよ――


 コレはアレだな…やらされている…何者かに…主犯は誰だ!?


『そして根多君主は挑みます。甦った神を相手に…まだこの世界が球体…星になる前、この世界に隕石のような歳役を落とすような神の言われる存在に』


 そんな馬鹿な話あるかよ、今全校集会だぞ…

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