「どうやって地球にやってきた?なんで博士にそっくりなんだ?俺になんの用だ?」


 俺は矢継ぎ早に質問した。


「謎の円盤UFOに乗ってやってきた。兄弟星にはこの地球にいる人々と全く同じ容姿のそっくりさんしか居ない。兄弟星の存在を知る者は不都合だから始末をつけに来た」


 博士のそっくりさんは矢継ぎ早に答えた。


 始末をつける…やっぱり俺は消されるのか…。


 その時、博士の右側に立つ黒スーツの男がサングラスを外した。そこに居るのは…俺だった。


 ドッペルゲンガー、それを見たら死ぬと言われている自分の幻影…。そうか、俺はこうやって最期を迎えるのか…。


「ドッペルゲンガー?お前はわしの話を聞いてなかったのか。兄弟星にはそっくりさんしか居ないと言っただろ。双子の兄弟星に居る双子のような人間。この男がお前のそっくりさんだ。この男を地球に残し、お前は我々の星に連れて行く、兄弟星の存在に気付いた者はそうやって我々の星の住人と入れ替わって行くのだ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る