水の惑星に居るレーヴ

のの(まゆたん@病持ちで返信等おくれます

第1話 水の惑星 レーヴ

空に浮かぶ 浮遊する大陸や島は 水の上に浮かぶ

ここは 水の惑星


海の中には 元々、住んでいた人魚達が独特な集落を形成してる

宇宙船を使って 後から来た外惑星の住人達は おもに浮遊大陸や島

それに、海中 あるいは巨大な水中エレベーターの各フロアーに住んでいた


水中エレベーター

浮遊する人口の島 あるいは船が来ては 接続されて

海底の人魚達の集落や海の中の街に繋がる


大陸は どこも亜熱帯 豊富な緑 椰子の木に カラフルな花に彩られ

そして 緑の自然に水に包まれ 最新のテクノロジーに守られて 暮らしていた。


水中エレベーターの居住地区へ向かう少年

浮遊島の動く歩道を待ちきれないかのように、一人の少年が走り去る


彼は 研究所に置き忘れた 植物の苗を取りに戻ってたのだった・・。


「あれは、念願の砂漠の惑星に 持ってゆく大事なものの一つ 大きくなるまでは

こまめにメンテナンスが必要なのに!まつたく」

レーヴは ぶつぶつと呟く


百年近く・・惑星改造途中で 磁気嵐の為に 惑星を放棄しなくては

いけなかった星・・

砂漠の過酷な環境下の中で 取り残された


多くの開発者・・それに そこに住んでいた住人

残っていた水源は絶たれ枯れ果てて、残されたのは 持ちこもれたテクノロジーのみ


・・取り残された僕のじいちゃんの家族・・子孫は 生き延びたのだろうか?




ひいじいちゃんが連れ帰れた子供の一人やそのひ孫の僕は

こうして、ここに住んでいるけど・・




そんな事を想い巡らせながら

今度は 動く歩道から走り去って

 

やがて 見える

行きかうボール状の大きな乗り物・・。


ボールの大きさ的には、大型バイク程のもの

浮かぶ近くの操作パネルに、サッサッと認証コードと照合を打ち込み

機械が認証すると


慣れた様子で そのボール状の乗り物の1つに ひょいと飛び乗る


ボール状の乗り物は 上の部分の中が L字型になっており 

操作パネルがある 椅子を出してそこに座ることも可能だが 立ったまま 操作をする


吸い込まれるように ボール状の乗り物は透明なチューブの中へ 水中エレベーターに入る


そのまま大きな透明のチューブーのような 水中エレベーターに乗り込み 下へと降り下る

エレベーターの途中に設置された居住空間を通り過ぎて 

今度は

内部に設置された透明なキューブの中の緑の公園が見える


そこは低めの温度に設定されていて、白樺の木々に 

桜やツツジが咲いているのが遠めからもよく見える。

白い白蓮の花も 花盛りの時



もっと下には、寒い地域の植物も栽培されている


ライラックの木々の美しい花々

白樺の木 ハスカップの花

ラベンダーの花畑


先日は そこで採れたハスカップの実のジャムを分けて貰った




そして、それらを通り過ぎ、まわりの海中では

半透明の淡い光を放つ水中花やイルカ 魚の群れに

人魚達が泳いでいる様がよく見える


ここは 水の楽園


対して あの砂漠の惑星は 砂の大地・・。




幾度も見た 記録の映像や写真


青紫(ラベンダー)色の空 果てしなく広がる砂漠

場所により 白く 時に 鉄分を帯びて赤い砂のグラデーションが広がる砂の大地




水中エレベーターを通り抜けてボール状の乗り物から降りたつ


「ふう」置き忘れた場所 研究所のエリアにたどり着く


研究所の外は ふわふわと 無重力空間になっている

宙に浮く 数メートルの楕円形を横半分にしたようなものが いくつか浮かび

それに それぞれ木々や花が植えられて 研究所の外を彩っている


薔薇のアーチに チューリップ 水仙 今の季節は 遠い地球でいうところの‘‘春‘‘に設定されている


木々には小鳥にリスの姿もちらほら


今度はグレーがかったトラ縞の猫もふわふわ 浮いて こちらにやってくる

そのネコの近くには まっ白の長毛種のチンチラのネコもいる


「やあ チビ ひさしぶりだな!それに白い長い毛並みは エリーナか」

研究所のメンバーの一人が飼っている外ネコ達

「お!シャム猫のミーに 日本ネコのおにぎり姫か」

いつのまにやら 白と黒のぶちネコやら 他のネコ達もやってきた


「チビは ちいさくて 可愛いかったが がっちりした大ネコになったな フフ」

顎のあたりを軽くなでてると


「わん!」 

「ああ! フレンダか」


他にも鳥やら犬やらが 放し飼いにされている

今度きたのは マルチーズ 小型犬で 白く長い毛並み


「かわいいな ふふ・・あ、急ぐんで また今度ね」


ぴよん!

別の楕円形の木につかまり またジャンプ



それから 

レーヴは 急いで 研究所に向かう


「直通のチューブの中を使うと ちょっと遠回りになるんだよね

庭園の中を通ったほうが 早いから」


扉の前で 認証コードに

瞳や声紋の認証コードパスで セキュリテイ・チエック


フイイーン 音をたてて、扉が開く


研究所内の部屋の一室


小さな 銀色の球体がいくつも 浮かんでいる


球体のひとつ、ひとつの中に

小さな植物の芽が入っている


「あったあった」球体のひとつを手に取る


調整の為に こことは また別の温度と水などの調整が必要な植物



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