第17話 相談

「そうなんだ。で、前世って何?」


「うーん。言ってなかったっけ?」


「うん。」


「まあ前世っていうのは、今言ってた昔の人生のことね。」


「なるほど。で、その前世ってのは夢で見ることがある、ってことね。」


「うん。で、その万希ちゃんが見たのはどんな夢なの?」


「なんか私っぽい人が出てきたらしくて、それが自分より偉い人?みたいで。」


「うんうん。」


暁海は真剣に話を聞いてくれている。


「で、なんか戦争中っぽくて、その私みたいな人が殺されちゃって、守れなかったっていう気持ちになったらしいの。でも目の前に敵がいるからって戦うって決めて終わったらしいの。」


「・・・もしかしてそこに、犬出てこなかった?なんかこう…鈴奈ちゃんちのユキちゃんみたいな」


「えっ…?なんでわかったの?」


「なんとなく。なんか似たような話聞いたことあるような…まあいっか。教えてくれてありがとう。調べてみるね。何かわかったら教えるね。」


「うん。話聞いてくれてありがとう。」


そう言って私は教室に戻った。

 

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