第37話 ハワイ島(Big Island)

 10月21日

 今回の海外一人旅の最終目的地・ハワイ諸島の最後の島、ハワイ島にやって来た。ハワイ島はハワイ諸島の中で最大の島で、ビッグアイランドとも呼ばれている。マウイ島ではいささかやっかいな事もあったが、ここハワイ島では穏やかに楽しく旅したい。

 ヒロ空港からヒロの街までは3マイルあったが、1時間程度歩くのはどうって事はない。そう思いながら歩いていたら親切なおじさんが車で拾ってくれた。到着早々親切な人に遇えて気分が良い。


 翌日、オアフ島に戻る予定の日を空港まで行って1日延ばしてもらった。その際、観光案内所で訊いてみると、ヒロの街にはレンタバイシクルはあるそうなのでホッとしたが、教えて貰ったショップはいくら探しても見つけられなかった。またしても間違い情報のようだ。概してハワイの観光案内所は愛想がイマイチの上に情報不足のようだ。

 やっと見つけたレンタルショップでは、レンタバイシクルは市内サイクリングのみ利用可と言われレンタルを拒否された。何故だ⁉ 少々、プンプンである。


 やむを得ず、バスでヴォルケーノ迄行ってみる。ハワイでもここまで登ると結構寒い。ヴォルケーノとは火山の事である。ここではキラウエア火山の事を言うようだ。このキラウエア火山の上部にマウナ・ロア火山があり、マウナ・ロア山頂に到るのであるが、残念ながら29km先の頂上まで山小屋がない。頂上付近に食事付きの山小屋さえあれば躊躇なく向かうところだが、一日で往復58kmは流石に無理だ。 (*今は、頂上近くにキャビンがあり、行けます)


 マウナ・ロアの北にマウナ・ケアと言う山があり、これがハワイ諸島の最高峰である。マウナ・ロアは長い山を、マウナ・ケアは高い山を意味するそうだ。どちらも少し下った所に天体観測所がある。

  

 寒いので、ヴォルケーノ付近を散策するだけにとどめたが、キラウエア火山の火口辺りまでトレッキングすべきだったと思う。宿泊したホテルでは1959~1960年のキラウエア火山の噴火の記録映画を観たが、迫力がありとても良かった。

 

 バスの便が悪く、早朝のバスでヒロに戻る事にした。ヒロではすぐ、レンタルショップに行き市内サイクリングと偽って自転車をレンタルし、カポホ迄サイクリングがてら野生のランを鑑賞して来た。自分は元来、人が育てたモノより自分の力で生きてる野生のモノに魅かれるのであるが、ことランに関してはどうも人の作った作品の方が美しいようだ。

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