第6話 前夜
―バイキング(前編)―
バイキングは、テーブルを同じグループで囲み、食事することとなっている。
そのため、俺(隆之)と樹と歩と美咲が席に座り全員が座るのを待った。
先生「はい、私語はやめてください では、皆さん集まりましたので1組から料理を取りに行ってください 食べれない量を取るのは旅館の方に迷惑と食べ物に失礼ですので考えて取るようにしてください」
6年生「はーい」
そこには、多くの料理が並んでいた。
一日中歩き回りおなかが空いていたので余計そそられる。
先生「では、3組の人は取りにってください」
男①「よぉーし めちゃんこ食べるぞ」
男②「めちゃんこってなんだよ」
男①「肉はどこだー」
男②「無視かよ!」
男③「肉は右の奥にあるぞ」
男①「そか 助かる」右奥に走る
男②「あっちに肉あるのか?」
男③「ないよ あいつめちゃ食べるから、あるうちに取るため これで世界平和だ」
男②「その条約結ぶわ(笑)」
男①「肉ねぇじゃねぇか!」
男②③「急げ!」
俺はその光景に笑いながらバランス良く皿に取っていった。
歩が取っているのを見つけたので声をかける
隆之「意外に食べるんだな」
歩「私食べるの好きだから 逆にそんなに少なくて足りるの?」
隆之「あぁ」樹がこちらに来るのが見えた。
樹「あゆみ あっちにおいしそうなデザートあるよ」
歩「ほんと!?」歩はそそくさとそちらに向かった。
樹もそちらの方に進んでいった。
それと同じくして美咲がこちらに来た
美咲「残念」
隆之「みさきには今の状況が残念と思うのか」
美咲「思うね」
隆之「.......」
美咲「たかゆき 私たちはまだ子どもなんだよ」
隆之「!? どういうこと?」
美咲「.........料理冷めるから早く戻ろ」
またもや美咲の言葉が引っかかった。
―バイキング(後編)―
そして、ひとまず料理を持ち帰り
先生「では、皆さん いただきます」
6年生「いただきます」
みんなが一斉に食事を始める。
少し経って、となりで何やら揉めていた。
男①「おい、だれか唐揚げ2個食べただろ」
男④「いや、食べてないけど 唐揚げ何個あったの?」
男①「7個あった」皿には、唐揚げが5個ある。
男④「記憶違いじゃないの?」
男①「いや、ドラゴンボールは7個だから、7個取った」
男④「どういう意味だよ(笑) でもお前がいうとなぜか説得力あるわ」
男①「男②③お前ら取っただろ?」
男③「なぜそうなる」
男①「お前らが条約結んでるからだよ」
男③「いや、それがなんだ......」②が口元に腕を出す。
男②「悪い俺が取ってたわ すまん、はい」
男①「やっぱか それでいい」男②は唐揚げを2個渡した。
小声で男③が話す。
男③「いや、お前取っていないよな」
男②「あぁ、だがこれ以上やつを刺激するとバイキングの肉が全部なくなってしまう危険性がある だから、俺たちには唐揚げを差し出すしか手はなかったんだ!」
男③「まさか、あいつそこまで計算して? なんて男だ!」
男②「眠れる獅子ってやつだ」
その話を横で聞き、俺たちのグループは笑いながらも食事を始めた。
俺たちは、自分の運んできた料理がおいしいのをシェアしながら自分の次に食べる料理を決めていった。
そして、俺は腹8分目で止めておき、みんなが食べ終わるのを待った。
樹「もういいのか?」
隆之「あぁ、お腹いっぱいだと気持ち悪くなるから」
樹「たかゆきって大人みたいなことを言うよな」
隆之「そう?」
歩「時々そういうところあるよね けど、ドジだけど(笑)」
隆之「なんだよドジって(笑)」
歩「結構、廊下でこけるもん(笑)」
美咲「そういうところが可愛いんだよね?」
歩「そうそう そういうところが…….」
一瞬空気が止まった。
樹「.....みさきそのデザートおいしいの?」
美咲「おいしいよ」
樹「...じゃあ、取ってこよっと」
そのまま美咲は、食事を進めるが、俺たち2人は箸が止まっていた。
そして、全員の食事が終わったので
先生「ごちそうさまでした」
6年生「ごちそうさまでした」といい、それぞれ自分の部屋に戻った。
―寝室(20:45)―
俺たちは、寝室に戻り、歯磨きをし、明日の支度をして、床に就いた。
と思わさせた。
20:30には就寝の時間となっていたからである。
俺たちは、樹の告白について計画していた。
暗い中にライトをつけて、話すこととした。
部屋メン①「で、USNのどこで告るの?」
樹「そこが悩みどころなんだよな」
部屋メン②「そんなこだわる必要ある?」
樹「いやあるだろ、トイレと下駄箱だったらどっちがいいかは言うまでもないだろ?」
部屋メン③「トイレは論外だけどね てか、どっちのトイレで告るんだよ」
部屋メン①「そんなところ気にするなよ」
樹「......たかゆきは、どこがいいと思う?」
隆之「...よくわからんけど人が少ないとこの方がいいんじゃないの?」
樹「..そやな....そうしよ」
部屋メン「確かにな」
樹「人の量は今じゃ予測つかないで当日に考えるしかないな」
部屋メン③「たかゆきがサポートしてあげるんやで」
隆之「分かってる」
樹「......」
部屋メン①「てか、いつきってあゆみのどこが好きなの?」
隆之「.....」
部屋メン③「たしかに、それ気になるな」
樹「言わなきゃダメか?」
部屋メン①「うん、もう俺たちは、いつきがあゆみのこと好きなの知ってるんだからもう隠すもんもないやろ」
樹「いや、そうだけど..」
部屋メン②「明日の思いを伝えるためにもここで好きの感情を高めておいた方が、告白の時、声にのるかもよ感情が」
部屋メン③「そうそう、告白する時に何言うか決まってないんやろ?なら、そのためにもそういうの整理した方がいいやろ」
樹「確かにな じゃあ、言うは、あゆみの好きなところは..」
その時だった
先生「おーい、お前ら早く寝ろよ 寝たふりしてもばれてんぞ」
部屋メン③「見逃してくだせぇ」
先生「次はないからな」先生が部屋のドアを閉じる。
部屋メン①「これ次見つかったらUSNを制限されるかもな、今日は寝よう 明日の朝、今の続きを聞こう」
部屋メン全員「そうしよ」
そして、みんなは目を閉じて就寝した。
俺は、寝れずにいたが、2時間ほどして眠りについた。
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