第8話 行き先はヘブル連邦

その影響力とはまさに自然界に立つ頂点とも言えるとされ、ドラゴンによってはまさに存在するだけで災害をもたらす存在もいれば神の加護とも言われる存在もいるという。


ドラゴンの生命力は凄まじく、産まれてから死ぬまで300年から500年と言われていて、個体の大きさは年齢と比較して大きくなると言われている。


かつてドラゴンは世界の至るところに居たと言われていたが、その大きさと雄々しさにドラゴンは絶対悪と考えられていた時代もあり、権力や金、またドラゴンから取れる薬品や武器の素材を目的とした乱獲時代もあったという。


その背景には人口の増加による森林伐採や海水の埋め立てによってドラゴンと人間達との間で共存が出来なくなってしまったというのがあるという話。


時代や文明が進歩しても人間とドラゴンの共存を今もなお続けているのがネールランド連合国。ネールランド連合国は自然豊かで、この国はだけは今も昔も景色が変わらないという事でも有名。


自然を求めて各国から観光として訪れるものが多く、水が綺麗なので育つ作物や酪農も絶品と言われる郷土料理もあり、民家を改装して民宿にするなど観光業としても成功している。


この国では基本的に自給自足の生活をしており、この国でしか出来ない職業なのが竜使いと竜騎士なのだ。


竜使いと竜騎士の違いというのは、まず始めに竜騎士はドラグーンと言われ攻守に優れたネールランド連合国の主な戦力と言われている。


飛竜(ワイバーン、ドラゴン)を操り乗りこなし自らも武具を身にまとい戦う戦闘のプロ。乗っている飛竜に高い防御力と攻撃力を備えているのが特徴。


騎士の称号を持たない者は【ドラゴンライダー】と区別され、飛行能力により騎兵を遥かに上回る機動力を持ち合わせ、奇襲と強襲を得意とすると言われている。


そして、次に竜使いと言うのは、竜騎士がドラゴンに乗って戦う騎士なら、竜使いはドラゴンを自在に操って戦う名手と言われている。


戦闘の手段としてドラゴンを操る場合は1人の竜使いに対して1頭のドラゴンを育てるのが基本とされており、またワイバーン等の騎竜用として育て竜騎士に供給すると言うブリーダー的な役割を果たすとの事。


ブリーダーとしての役割をすると言われる事から竜騎士と双璧する竜使いのプロとまで言われている。


そしてネールランド連合国の敵であるファシズ共和国というのはここ10年で軍事力を拡大に広げた国である。この国は元々、工業に盛んな国であり生産ラインをいち早く機械化に変えて、その技術を応用する事によって蒸気機関車を発明。

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