第14話事件

日曜日の朝だった。

人間二人組は朝の五時まで酒を飲み寝ている。

ゾンビの栗原と千代は夜明け前の2階のベランダでトマトジュースを飲んでいた。

2階には一寸した、スペースがありテーブルとチェアが2つがあった。

「千代、それがしの嫁にならぬか?」

「もう、栗原ったら~」

千代は軽く、栗原をビンタした。

「このわたくしであれば。よろしくお願いしましす」

2人はゾンビ同士結婚しようとしてるのだ。

千代は、ベランダの柵に身体を預け、トマトジュースを飲んでいると、柵が外れ千代が2階から落ちそうになった。柵は根本から腐っていた。

いくらゾンビの千代でも、身体があらぬ方向に折れてしまう。

「栗原殿助けて~」

栗原はい慌てて、

「慌てて、待ってろ千代。それがしが引き上げてやる。オレのうでを掴め!」

「千代は栗原の手首を捕まえた」

後は引っ張り上げるだけだ。二人はもながきながらも、少しずつ千代を引っ張った。

すると、二人の腕から煙が出始めた。

それは、腕からだけではない、頭部やはだけた胸、千代は両足、獣の肉が焼ける匂いがす。


日の出が始まったのである。

ゾンビは日光を浴びると焼け焦げる。

栗原は大きな声で、藤岡の名を呼んだが、耳に届かない。

「栗原様、お手をお離し下さい。わたしは落ちますんで」

「何、言ってんだ。死ぬときは同時だ。もう、一度死んでるがなぁ。アハハ」

二人の身体が全体が焼けていく。

太陽が昇り始めたのだ!

どうなる、栗原新之丞、お千代の運命は?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る