第23話:『BIBI緊急特別企画:宮本英治の過去・現在・未来』


 日本中が待ちわびた、スーパーアイドル宮本英治の復帰。

 今後ソロで活動していく彼が、今日、初めて自分の口で今までの活動、今後のソロ活動、そして未来の展望を語る。


 ――今日が宮本さんの活動再開後の初仕事とのことですが、まず今日の撮影はいかがでしたか。

「久しぶりのお仕事だったので凄く緊張しました。でも篠原さん(カメラマン)に和ませてもらって、段々いつもの感覚を取り戻してきました」


 ――何といっても宮本さんの肉体美に釘付けになりました。トレーニングされたんでしょうか。

「ありがとうございます、恥ずかしい(笑)休養中にパーソナルトレーニングで絞られました。最初はダイエットしていて、その時にこの仕事のお話を頂いて。その時はまだとても脱げる状態じゃなかったので、そこから鍛えました」


 ――ダイエットは最終的にどのくらい落とされたのでしょうか。また方法についても教えてください。

「具体的な数字は……トップシークレットなのでごめんなさい(笑)僕は休養前の生活がひどい有様だったので、食生活と運動習慣を見直したら自然と落ちました」


 ――さて、今回のインタビューでは「宮本英治の過去・現在・未来」と題して、宮本さんの様々なターニングポイントを伺っていきたいと思います。まず「過去」についてお伺いします。今後ソロで活動することになりますが、振り返られてこれまでのグループ活動はいかがでしたか。

「そうですね、一番年下で、ずっと周りのメンバーに甘えてきたというか。正直『これが出来た!』みたいな感覚があまりないんです」


 ――それは意外ですね。世間から見ればグループとしても宮本さん個人としてもとても人気があったかと思います。

「ありがとうございます。でもそれはあくまで周りのメンバーやスタッフが支えてきてくれたからで、僕の力ではない、って思っていました」


 ――ということはソロで活動していく上での不安もあったんでしょうか。

「はい。正直、突然のことで頭の整理が全く出来なくて。何にも出来ない自分が一人になって一体何が出来るんだろうと思っていました。とはいえ、周りに心配を掛けたくなくて何とか頑張ろうとして、でもそれが空回って……の悪循環でした」


 ――それは「現在」では解消されている?

「正直まだ不安なところはあります。でも、ファンの方だったりスタッフの皆さんだったりに支えられて僕の仕事は成り立っているんだ、ということに改めて気づかされました。これからも一人ではないと。これからは『チーム英治』として頑張っていこうと思っています」


 ――「チーム英治」、素敵ですね。活動再開後はどのような活動を予定されているのでしょうか。

「まだ決まっていないところが多いのですが、まず心配を掛けたファンの皆さんを安心させられるような活動が出来ればと思っています」


 ――具体的には?

「まだ言えません(笑)ただ、ファンの皆さんと一緒に作り上げていく何かがしたいなと漠然と思っています。詳しくは僕のラジオを聞いていただければ(笑)」


 ――気になりますね(笑)

「もったいぶった言い方しましたけど、正直ほぼ白紙なんです(笑)でも今はプラスに捉えています。今までやってきたことをやってもいいし、やってなかったことをやってもいい。今、僕の中で『絶対これやりたい』というのがないので、ファンの方に僕がやってほしいことを聞いてそこからアイデアを得ようかなと。完全に他力本願ですね(笑)」


 ――でも、ファンの方と一緒に作っていく新しい宮本さん、楽しみです。

「ありがとうございます。僕も自分で色々決めていく経験が今まであまりなかったので、凄く楽しみにしています。」


 ――では、「未来」についてお伺いします。10年後の自分はどうなっていたいですか?

「10年後ですか……正直足元すら見えてないですからね、僕(笑)10年後となると僕は40歳になるのですが、あんまり変わってないような気がします。20歳の頃って30歳になったらもっと精神的に余裕があって落ち着いてると思ってたんですが、全然ふらふらしてて(笑)アイドル続けてるとも思っていなかったです。10年後も気づいたら『やばっ、俺、もう40歳だ!』って言ってそうな気がします。出来れば色気の溢れるオトナの男になっていたいのですが(笑)」


 ――色気ならもう既にありますよ!今日の撮影でもダダ漏れてました。

「いやいや……ありがとうございます(笑)アイドル長年やってるくせに、あぁいう撮影はホントに恥ずかしくて……。被り物とか変顔してる方がよっぽど楽だなと思います。オトナの男はきっとこういうときでも堂々としてますよね(笑)」


 ――芸能界のお仕事としてはどういうことをやりたい、というビジョンはありますか?

「うーん、浮き沈みの激しい芸能界ですからね、僕みたいな半端物が10年後に生き残ってるかは正直分かりません(笑)でも、だからこそ、頂いた仕事に常に全力に取り組んで、後悔がないようにしたい、とは思っています。仕事をくれた方にも見てくれた方にも喜んでもらえるような仕事を積み重ねていけば、10年後僕がどこにいようとも自分で自分にマルをあげられるような気がします」


 ――自分を認められる自分でありたい、ということですね。

「そうですね。正直今までの僕は自分を卑下していました。今でもそういう癖があって。最近ある方に『卑屈になりすぎるな』という指摘を受けてハッとしたんです。人に褒めていただいたのにそれを否定するのは、自分さらには相手の方を否定することにもなりかねないんだと、その時気づきました。だから少しずつでも自分を認めていけたいと今は思っています」


 ――プライベートの未来の展望はいかがでしょう?

「プライベート……恋愛とか結婚とかってことですかね(笑)今みたいに自分自身がふわふわしてる状態では難しいかなと思っています。まず自分が自分を認められるようになってちゃんと独り立ち出来たら、誰かと一緒にいることも出来るのかな。とか言って来週結婚してるかもしれないですけど(笑)結婚という形に限らずとも、信頼できる人と一緒にいたいなとは思いますね。一人は寂しいですし」


 ――最後に、今後の抱負を改めてお願いします。

「はい、お休み頂いてしっかり充電できたので、新しい宮本英治を早く皆さんにお届けできるように頑張っていきたいと思います。そんな僕を見てもらって少しでも多くの人が『アイツも頑張ってるから頑張ろ』と思ってもらえるような活動を今後もしていきたいです。是非応援してもらえると嬉しいです。」

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