Ⅱー6.危ないパンティ-

 デッサン開始から30分ほど経った。明日香はチンコ見学に少し飽き始めていた。   

 ちょうどその時、軽い尿意を感じた。

 『せっかくだからお尻も見せてもらうかしら』と内心つぶやくと、

 「御手洗へ行ってくる」と小さな声で周りに宣言し、静かに席を立った。

 みんなの邪魔をしないように遥、茜の後ろを通り、大回りして教室の入口の扉へと向かう。


 健太の真後ろに回ると、歩みを止めてお尻を眺める。

 尻から太ももの筋肉の付きもなかなかよいなと関心した。

 そして、美術室の扉を開けてトイレへと向かう。

 歩きながら健太の評価をする。

 明日香は知り合った男性を三段階に評価することにしていた。

 一番上のA評価は自分からアタックするレベル。

 二番目のB評価は向こうからアタックしてきたら、OKしてもいいレベル。

 最後のC評価はアタックしてこようが相手にしないレベルだ。

 健太は…Bだな。と決めた。

 体格ががっしりしているし、あそこも元気よさそうだ。

 マイナス点は…こんなバイトしているところだな。金がないのかも知れない。

 それさえなければA評価だったのに…

 と勝手なことを考えているうちにトイレへついた。

 変なものを見たせいか手が汗ばんでいたので、洗面台で手を洗う。

 ついでに自分の顔を見つめ、化粧の具合を確認する。

 B評価とは言っても、アタックされることに越したことはない。


 明日香は美術室に戻ると、再び健太のお尻を眺める。すると、健太の体越しに香織のピンクのパンツがのぞいている。

 すぐに明日香は香織にパンツが見えてることを教えなきゃと思ったが、ふと、あることに気がついた。

 先ほどから健太がナニが萎んだり元気になったりしている理由が分かったかもしれないと思ったのだ。

『ひょっとしてこの人、パンツ見て興奮したんだじゃないかしら?』

 だとしたら…もう少しモデルさんに香織のパンツを見てもらおうと思った。

 香織には悪いが、だらりとしたおちんちんより元気のいいおちんちんを見る方が楽しい。明日香はパンツの件は黙ったまま自分の席に戻る。


 しばらくすると、健太のモノは再び元気がなくなってきた。

 明日香が香織の方を見ると、彼女は姿勢を変え、正座していた。

『モデルさん、パンツ見られなくなったからチンコが萎んだんだわ』明日香は自分の仮説が正しいと感じた。

 それならば…と明日香にいたずら心が沸いた。

 自分のパンツを見せたらどうなるだろうか?

 白地に赤いハートマークが入ったパンツを明日香は履いている。

 お隣の香織のピンク色のパンツに負けず劣らず可愛いはずだ。

『これを見せたら、きっとモデルさんは反応するゾ』

 早速試してみる。

 座ったまま右足を立て、少し外へ開く。

 こうすれば、健太に明日香のパンツが覗けるはずだ。

 その姿勢を保ったまま、健太の視線をそれとなくチェックする。

 健太は明日香の方向を見て、ハッと驚いたような表情をした後、彼のおちんちんは上下に揺れながら大きくなり始めた。

 それを見て明日香は楽しくなった。

 普段なら、自分のパンツを覗かれたら恥ずかしいが、今は違う。なんてったて相手のおちんちんを見ているのだ。

 調子に乗り、さらに足を開いて、ハートマークを健太に見せつける。

 健太は困ったような、あるいは、苦しそうな表情をしていたが、モノの方は正直だ。真っ直ぐに明日香の方向へ向かってそそり立っている。

 やった!香織に勝ったぞ。明日香は心の中でガッツポーズをした。

だって、香織の股間覗いている時より、あたしの股間覗いている時の方が、この人の チンコ大きくなったでしょ。だから、あたしの勝ちよ。

 女同士のというのは、こうゆうところで闘うものなのか。


 このチンコってどこまで大きくなるんだろう。試してみたいな。明日香に好奇心が沸いた。その時、名案が浮かんだ。

 隣に座ってマンガを描いている遥の画用紙の真ん中に鉛筆で文字を書く。

『パンツ見せてやって』と。遥は意味が分からず不思議そうな顔をする。隣の茜も覗き込んでその文字を読んだ。2人はそれを読んで顔を見合わせた。一体何故?

2人はしばらく考えていたが、やがて、明日香の変な座り方と彼女の股間を覗き込む健太の目線に気づいた。

 そして、2人は状況を理解した。

 明日香がパンツを見せて、モデルさんのチンコを大きくしていることを。


 遥にしても茜にしてもそろそろ飽き始めていたし、ぶらっとしたチンコより、元気いっぱいのそれの方が見ていて楽しいから、明日香の意図は理解できた。

 すぐに同調したのは、遥だった。

両膝を開いてミニスカートの裾を少し持ち上げる。そうすればクリーム色の水玉模様のパンツが見えるはずだ。

 やがて、明日香の方を向いていた健太の視線が、時折、遥の方も向くようになった。その度に、勃起したものがピクピクと動く。

 面白い!遥も楽しくなった。

 それから、左に座っている茜の顔を見て『あなたもやりなさいよ。』と目配せする。

 茜にしても男に関しては、明日香と遥に譲れないものがあった。

 3人の中では常に自分が一番モテていると思っている。

 どんな男にせよ、自分を無視して明日香と遥を見つめるているのは腹立たしい。

 茜もパンツを見せることにした。

 タイトスカートの裾を引き上げながら、股を大きく開く。


 その時、茜は忘れていた。

 今日は特別にエロいパンツを履いていたことを。

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