7日目 (美久視点)

光希君と別れて家に帰ってきた私は、すぐさま自分の部屋に向かった。自分の部屋に入った私はひとまず喜んだ。


『やっと、光希君の連絡先ゲットした!』


入学してから1週間も時間がかかった。でも聞けたのは連絡先だけで電話しか連絡がとれない。メールやメッセージアプリをやっているのか分からなかった為、聞けなかった。また今度でいいと思った。ひとまずこれで電話が掛けられると安心した。


でも、私の戦いはここからだった。それは何かというとデートのお誘い。別に光希君が好きなのかまだ自分でも分かっていない。ただ光希君と休日でも会いたいと思ってしまったから。もしこれが世の中では恋と言うならば私は恋をしているのかもしれない。今は、気になる人でいいと思ってる。


あれから3時間経ち、私は寝る前に光希君に電話を掛けようとしていた。でも、電話をかける勇気がなかった。だって、連絡先もらった日にデートに誘うの何か私的には嫌だなと思ってしまったからどうしてもかけれなかった。私は考えることをやめて電話をかけることにした。


『お願い、電話に出て。』 


私は光希君が電話に出てくれるのを熱心に願った。でも、電話にはでてもらえなかった。タイミングが悪かったのかもしれない。私はそう願っていた。光希君がわざわざ電話に出ないなんてことはしないと思う。だから、私はもう一度電話を掛けることにした。


「やっぱり出ないなぁ。」


私は、電話を切ろうとした。


『あの〜もしもし。』


光希君が出てくれた。諦めずに電話を掛けてよかった。とりあえずなんで1回目出なかったのか聞いてみることにした。


『何で1回目出なかったの?』 


『風呂に入っていたから出れなかったんだ。決してスルーした訳ではありません。』


私は光希君の文脈が何か変な事に気づいた。


『何か文脈おかしくない?』


『いえ、おかしくありませんよ。』


ふざけてやっているのかな。いつもと違って面白いからいいかな。


『何か変な光希君。面白いからいいけど。』


『それより何か用があったのでは?』


『そうだった。すっかり忘れてたよ。』


すっかり忘れていた。私は思い出すかのように言った。


『光希君、日曜日空いてる?』


『空いてるけど何で?』


何でって言われて黙ってしまった。やっぱり自分から異性をお出かけに誘うのは緊張する。でも、頑張って誘わないといけなかった。だって、光希君と出かけてみたいもん。気になることが山ほどあるから。ここでめげるわけにはいかない。

私は思い切っていう事にした。


『日曜日、出かけよう!』


『はい!!』


私が言う前に何か聞こえたような気がしたけど、返事がもらえたからいいかな。

私は、耳からスマホを離してベッドに置き、喜んでいた。喜んでふと気づいた。まだ電話が繋がっていることに。すぐさまスマホを持って聞こえていなかったか聞こうとしたが電話は切れていた。恥ずかしい所を聞かれてしまったのではないかと思ったけど電話が切れていたからセーフってことでいいよね。


「早く、日曜日にならないかな。」




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