4日目

朝がやってきた。僕の今の状況を説明するとバスを待っている。学校に行くためにバスを利用するのは僕が通っている学校では僕ぐらいだと思う。そう思っていると、バスが来た。次々に並んでいた人がバスの中に入っていく。バスは先払いだった。僕はICカードではなく、定期だったため運転手に見せなくてはならない。いつもちゃんと見えているのか不安に思ってしまう。今はそんなことはどうでもよくバスの中に進んだ。僕は中ドアの近くで立った。一人席に座りたいが席を譲るのが面倒なのと出るのが大変になるから座らないことにしている。僕は、中ドアの近くに立ち、学校近くのバス停を目指した。


時間が経つのはあっという間で次が目的地のバス停に着く。僕はバスの降りるボタンを押した。僕は、降りる準備をした。目的地のバス停に着き、中ドアが開いた。僕は、バスを降り、学校を目指した。バス近くの公園を通り、近道をしようとしたらベンチに美久が座っていた。美久が僕に気づき近づいてきた。


「光希君、おはよう。ほんとにバスで通ってるんだ。」


僕は驚きを隠しきれなかった。だって、なんでいるのと思ってしまう。


「なんで僕がバス通学って知っているの?」


一番の疑問はこれだった。だって、教えてもいないのにバス停近くの公園で待つ人いるのか。


「昨日、帰ったふりして後をつけてたの。怒ってる?」


「怒ってないよ。こんなんじゃ怒らないよ。」


「それじゃ、学校行こっ!」


僕が返事する前にもう美久は先に歩いていた。僕は美久を追いかけた。

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