　その日、自分はパトリックさんと一緒にインテリアショップを訪ねていた。季節が変わりつつあるこの時期に、自分の寝具を一新するためだった。

　必要なものを揃えてレジに向かう途中、通路脇に気になるアイテムを発見。初めて目にするマイクロファイバーという素材にそそられ、思わず手を伸ばす。

「何か気になるものでもありましたか？」

「パトリックさん、この枕触ってみてください。もにゅもにゅです！」

　軽く首を傾げつつ、ひと撫で。その顔に、新たな発見をしたときの感情が見えた。

「なるほど。独特な柔らかさのある枕ですね。こちらに選んだ品々のテイストにも合いますし、せっかくですから買っていきましょう」

「ありがとうございます！」

　その夜、早速新しい枕で寝てみること。

　そして翌朝。

「フェザーハントさん、おはようございます。もにゅもにゅ枕はいかがでしたか？」

「はい、ぐっすり眠れました！」

「それは何よりです。爽やかな一日が始まる予感ですね」

　自分は学んだ。もにゅもにゅは、最高だ。

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