明鏡止水

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 四字熟語

 使いこなせればかっこいい

 けれど間違えれば、恥ずかしい

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「俺のこの手が真っ赤に燃えるぅ!」


 で、おなじみの(?)


 分かる人は笑ってください。

 分からない人は私のお遊びです、ごめんなさい。


 四字熟語のなかには、とにかく字面がただただかっこいい、いわば中二病を刺激されるものもいくつかあります。


 疾風迅雷しっぷうじんらい

 電光石火でんこうせっか

 一騎当千いっきとうせん

 威風堂々いふうどうどう

 快刀乱麻かいとうらんま

 獅子奮迅ししふんじん

 

 等々。


 明鏡止水の出典は「荘子」とされていますが、直訳は、


「くもりのない鏡と、静かな水面」


 転じて、


「心に一点のやましいことなく、澄みきった境地」


 勝海舟かつかいしゅうも明鏡止水とたとえて引退したようですけど、進退きわまった政治家がよく使いますよね。


 あとは剣術の境地としても。


 本当にその境地に至ろうとすれば、それこそ悟りでも開かないといけない。「かっこいい!」と、何気に使いがちですが、使いどころ間違うと痛い目を見る言葉の一つです。


 「かいとうらんま」って、「怪盗乱馬」じゃないですよ?

 「快刀乱麻を断つ(よく切れる刀で、乱れたもつれた麻を切る)」

 =紛糾している物事を、てきぱきと手際よく処理すること。(広辞苑)


 四字熟語も使い方にはご用心。

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