No.16 悲しみの先


たお「どうして俺を庇ったんだ…好きってなんだよ起きてよミー…フィー」

何度声をかけても返事がない



たお「憎むとか恨むとかよりも悲しくて2人を失って悲しい好きと言われたときは心が暖かったのに」


ヒイラギ「たお…たお俺の声が聞こえるかい?」

不思議な声が聞こえてきた

ヒイラギ「俺は君の前の森の守り人、急いで杖を出すんだ…」


たおは、すっと杖を出した

杖がピンク・青・緑に光る

たお「お前などあくみと一緒ではなくても大丈夫だ」

たおが杖を振り下ろすと影は消えた


あくみ「ねぇたおそれはね愛かもしれないよ?愛ってね暖かいんだって暖かいのは好きだからなんだって、たおは愛を知ったんだね」妖精サイズになったあくみが語りかけてきた


たお「でも1人ぼっちだ」


ヒイラギ「まだ2人は生きているよ」


たお「そうか」泣きながら2人を抱き寄せる


すると2人の体が光だした。


フィー「たおどうして泣いているの?」

ミー「お腹空いたの?」

2人が目を覚ましたのだった


たおは2人を強く抱き締め

たお「俺も2人が好き…」


はじめて自分の気持ちを伝えたのだった


それを見守っていたのは妖精サイズのあくみだった

あくみ「よかったね!たお…またいつか会えるといいね…それまで、さよなら……たお、ありがとう」

そう小さく呟き目には涙を浮かべ小さなあくみは消えてしまったのだった。

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