暴力性は詩の在り方の一つ

読者はこのエントリに列挙される「詩」を読んだとき、「ポエム」とはかけ離れたものを見ることになります。

実に攻撃的。それも鋭利な刃物ではなく、重量ある鈍器でガスガス殴るような。

詩の在り方は一つではありません。流麗な言葉で魅了するものも、想いを切々と伝えるものも、「詩」として存在し得ます。

そして暴力性も。

しかし「詩」です。本作品群の暴力は、肉体への暴力や、社会的暴力つまり戦争には向かっていません。精神、あるいは言語中枢に打撲を与えます。これが小説ではなく「詩」たるところなのです。

殴られるのも面白いですよ。快感に目覚めてみませんか。

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