10歳 9カ月 学校で虐めを見かけたから徹底的にやってやったって話

  

 2020年 12月


 俺は今現在、小学5年生である。

 何を言ってるんだと思うかもしれないが、小学5年生なのだ。

 自分でも、こんな小学5年生いないだろって思うが、事実なんだよな。

 だって、落ち着いて考えて見ろ、今現在の俺は上野警備株式会社という会社を設立からの社長であり、かなり株を買ってるもんだから総資産数十億円とか持っていて、異能管理局及び警察と強いパイプがあり、社会的な影響力と言うのも大きい、なのに武力的にも世界最強の力を持っていて、文字通り、たった一人でこの国を滅ぼせることすら可能な化け物で、異能管理局と警察の武力面においては俺の武術を教えていて、全員が弟子のようなもので、かなりの人数が俺を慕ってくれている。

 こんな小学5年生がどこにいる。


 話を聞く限りは、とんでもない化け物だろ。

 某小学1年生の皮を被った死神さんもビックリだよ。

 知らんけど。

 

 まあ、いいや話を戻して今回の話の本題に入ろう。


 内容はまあ、何とも小学生らしいといえばらしいのだが、本人からしてみれば割かし死活問題である、虐めを偶然にも見かけてしまったのだ。

 なお、虐めを行ってたのは俺の一つ上の小学6年生。

 一応上級生にあたる奴らだ。といっても、

 お前ら、凶毒の悪夢を忘れたのかな?

 色々あってクイナちゃんがキリリングゴーしちゃったけど、アイツ普通に自分の異能で虐めてたやつ毒殺してるからな。

 それなのに、虐めをやるか、本当に愚かだな。

 喉元過ぎれば熱さを忘れるとはよく言ったものだよ。

 

 話を戻そうか。


 そんな訳でその日は給食終わりの昼休みであり、読みたかったライトノベルを丁度読み終えた直後だった。

 今から新しい作品を読み始めるには少し昼休みの時間的にも短く、悩んだ後にどうせ暇だからと昼休みが終わってから行う掃除場所に向かったのだ。

 で、そこで一人鼻歌でも歌いながら掃除をしていたら、偶々虐めの現場を俺は見つけてしまった訳だ。

 因みに虐めの現場は普通に一人の気弱そうな生徒が4人くらいの生徒に囲まれて、髪を引っ張られてたり、罵られてたり、軽く腹を殴られたりしてた。まあ、言い訳のしようがないレベルの虐めだったわ。

 この時点で俺の目の前にはこの虐めを止めるか、もしくは無視をするかの2択を思い浮かぶわけだ。

 もちろん俺は前者を選んだわけだ。常識的に考えて虐めは悪いことだし、俺にはそれを止められる力(物理的にも社会的にも)ある訳だからな、それは止めに入らない方が駄目だろ。


 でも、流石に俺もそこまで短気ではないので、最初は「虐めをやってるならやめろ」みたいな感じで優しく言ったら。

 俺の学年バッチを見て小学5年生だと把握すると、逆に「年下が生意気なことを」だとか「虐めなんてやってませんよ」だとか「一人で掃除してるような陰キャが何様のつもりだ」とか。

 まあ、ボロクソ言ってくるわけだ。


 いやはや、何というか、救いようがないなって思ったわ。


 取り敢えず念のための確認で「そこのあんた、虐められている環境から抜け出したいか、助けて欲しいか」って虐められている奴に聞いたわけだ。


 そしたら、勇気を振り絞って「僕は虐められてます。助けてください」って言われた訳だ。

 状況を客観的に見たら、小学6年生の虐め(3人)を小学5年生(一人)が止めに入ってだからな、そんで、その小学5年生に助けを求める小学6年生、いやはや何というかねえって思うわ。


 でも、いいんだよ。結果論でいえば、彼の行動は大正解だからな。


 俺はかなりの手加減をして、虐めを行ってた3人を闇触手でグルグル巻きに拘束した。

 当たり前だけど口も塞いでるから何も喋れない。

 その後、触手でグルグル巻きにされている虐めっ子をそのまま引っ張りながら虐められた先輩と一緒に少し遠回りをしつつ職員室まで向かう。

 当たり前だけど昼休みなんで、いろんな生徒がいる。

 一体どういう状況だってなる、その度に俺が説明をしてあげる。クソ共3人の悪評が広まる。中にはこの3人が虐めを行ってるのを見てて腹を立ててた人とかもいたらしくざまあみろって言ってる奴もいた。

 いや、じゃあ止めに入れよってのは、まあ言ってもしょうがないか、小学生にそこまでも求めるのはいささか酷だな。

 因みに俺が闇魔法を使えるってのは、件の学校襲撃事件の時も相まって知っている人は知っている上に、そもそも論として異能と魔法が溢れてるこの世界だ。割かし不思議に思わなかったです。

 そんなこんなで職員室まで行くことが出来た訳だ。

 職員室に付いたら俺は事情を軽く説明した後、せっかくなので、俺のコネの一つである異能管理局と警察、この両方を使って、虐めを行ってたクソ共3人に過去に虐めを行ったていうのを傷害罪という形でつけておいてあげた。

 え?傷害罪ってそこまで重くないだろって、俺もそう思うけど、まあ自業自得の因果応報、それに先輩から歩きながら虐められて内容を聞いたが、充分に傷害罪にあたるだろってレベルで酷かった。

 小学生だから軽く説教で許すなんてのはおかしいて話だろ。

 小学6年生は充分に自分で考えて判断が出来る年頃だってわけだ。


 はい、で最終的な結果。


 虐めを行ってたクソ共3人は退学とかはならなかったが、これからの人生かなり苦しいものにはなるだろう。

 因みに俺の優しさで、傷害罪の方はもしも虐められていた先輩が許したならばなかったことにしていいという風に裏で手を回してあるが、まあ、かなり恨みが深かったし、その未来はないだろうな。

 先輩、あ、性別はもちろん男な。その先輩が俺に少し懐くじゃないけど、尊敬の念がえぐくて少々困ってる気はする、何というが舎弟枠って感じかな?

 

 以上。終わり。


 これが今回の虐めの話しだ。日記に書く内容としては、まあ、日記っぽくて良かった気はする。知らんけど。

 まあ、にしても、今回の件は俺に力があるから助けに入ったが、もしも俺に何の力もなかったら、ああ。多分その場はこそこそっと隠れて、後で先生にチクるな。

 我ながら、らしいってことばが似合うやり方してんな。


 以上。終わり。


 ――――――――――――――――――


 メッセージ性をもたせるつもりとかはないので、あまり気にせずに読んでください。

 因みに法律的に未成年は割と何しても実名報道されなかったり、大した罪にならなかったりしますが、というか、小学6年生が虐めをした程度で前科がつくなんてほぼ100%あり得ないのですが、そこは物語、ライトノベルですし気にしないでください。

 

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