妹のスクール水着姿を鑑賞する

 妹の舞のファッションサイトの件が終わった後、俺は自室に戻っていらない服の整理をすることにした。服の整理って面倒だから、夏休みのような連休中じゃないとやる気でないよな。


整理してみて思ったが、俺、よくこんな子供っぽいTシャツを着ていたな。

着ていた当時は何とも思わなかったか、カッコイイの2択だったのだろうか?



 服の整理が終わったら昼頃になったので、1階のリビングで昼食をとる。

その途中で、舞が2階から降りてきた。


「兄さん。昼食中だったんだ」


舞の顔は清々しくなっていた。性的欲求はうまく解消できたようだ。


「ああ…」


舞は昼食をとったのか? それともこれからか?


それを訊こうと思った時、舞から先に質問された。


「兄さんって最近、女の子のスクール水着姿を観た?」


「…は?」


昨日から変貌した舞と話し続けて慣れてきたと思ったが、こんな質問は予想外だ。


「は? じゃなくて、ちゃんと答えてほしいんだけど…」

舞は少しイラっとした様子で言う。


「ごめんごめん。…いや、ないな。体育は男女別だから、観る機会がない」

移動教室の時に、運が良ければ遠くから見られる程度だな。


「そうだよね…。良かったら、私のスクール水着姿を見せようか?」


一体、どういう風の吹き回しだ?


「何で急にそんな事を言い出すんだよ?」


「兄さんに服選びの意見を言ってもらったけど、お礼をしてないなと思って。

私は兄さんを魅了したいから、そういう方面で考えたらこれになった」


そういう事か。お礼なんて気にしなくていいのに。

舞の変わった部分だけ見てしまうが、変わってないこともあるんだな。



舞のスクール水着姿か…。気になる。

せっかくの好意というのもあるし、見せてもらうか。


「そういう理由なら、見せてもらおうか。…良いか?」


「わかったよ。昼食を食べ終わったら、私の部屋に来て。待ってるから」


「了解」


俺の返事を聴いた後、舞は再び2階に戻っていった。



 昼食を食べ終わった俺は、舞の部屋をノックした。


「着替え終わってるから入って」


「わかった」


部屋に入ったところ、舞は本当にスクール水着姿で立っていた。



オーソドックスの紺色のスクール水着になる。

舞はモデルのようにスタイルは良くないが、妹補正で可愛く見えるな。


小ぶりだけど存在感がある胸、可愛げがあるお尻。他にも気になるところがある…。

俺は舞の全身をくまなくチェックした。


「……さん」


舞の奴、すっかり大人の体になっているな。いつまでも眺められそうだ。


「兄さん!」


舞にしては大きな声を出したので、俺はハッとした。


「どうした、舞?」


「さっき兄さんを魅了したいって言ったけど、そんなに見られると恥ずかしいよ…」

顔を赤くしながら言う舞。


「ごめん。つい凝視してしまった」

何事にも限度があるよな。


「…良いの。やっぱり兄さんと私はなんだよ。それがわかって嬉しい」


相思相愛か…。昨日初めて聴いた時は「馬鹿馬鹿しい」と思ったが

舞のスクール水着姿を、我を忘れて凝視した俺に否定できるだろうか?


もしかすると本当に…?


「見せてくれてありがとう。もう着替えていいぞ。俺は出るから」


「ちょ…兄さん」


舞の制止を振り切り、俺は舞の部屋から出た。

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